炎魔焦熱地獄零弐號機(液体燃料化試作機) †
先程の燃焼機をテストしてみるのだ。
エアを送り込んで燃えている様子ってのはなかなか拝めない。
実際にタービンにつけて回してる状態で、正味本当に思った位置で燃えてるのかは
神のみぞ知る領域
である。
だから今回は強制的にエアを送り込んで燃焼状態を拝んでみるのだ。
凄まじく大雑把な状態だが、一応コレで点火は出来る。
エアは空気圧計のネジを使ってコンプレッサーから供給し、クラウンセダンの外部式燃料ポンプを繋いで軽油を供給。
バルブを使って供給量を自由に可変出来るように、1G-GEエンジン用のプレッシャーレギュレーターを接続。
そしてコイツは予熱が必要な為、カセットボンベからプロパンを混合出来るようにしてある。
この部分の写真を撮ってなかったので、テキトーに描くとこんな感じ。
スゲーやっつけ仕事だけど、とりあえずコレに放火してみることにした。
結果・・・大失敗だったのだ。(--;
コレはプロパンのみでの最小燃焼状態。
保炎はバッチリで何の問題も無い。
で、予熱も出来たであろう頃合いに軽油を入れて行くと・・・
燃焼せずに失火して、ドバ〜っと煙を噴き、
煙幕発生器
になってしまうのだ。
その煙の量たるや、目の前に突き出した手が見えなくなるほどの煙で、これはこれで
悪い事に使えないか
と考えてしまう程の煙幕を張りやがる。
う〜ん困った・・・これではダメじゃないか・・・
諦めがつかんので、ガス切断機を使って無理矢理点火してみた。
も〜全然ダメ。
炎の先端を見て貰えばわかろうかと思うけど、燃料が気化せず液体のまま噴出し、
燃焼機中で燃え切らず・・・否、燃焼機の中では全然燃えずに外に出てからジワジワ燃えているのだ。
しかも未燃焼の軽油はダラダラと地面に流れてくるし・・・(^^;
これぁ激しく失敗である。
ちなみにこんなに燃焼ダダ漏れ状態で
火ダルマにならないのか?
と思うかもしんないけど、実はならないのである。
軽油って火がついたタバコを放り込んだって・・・いや、
ガス切断機を放り込んでも
引火したりしないのだ。
だからこんなテキトーな事してるんだけど、まあ万が一もあるので、
良い子はマネしちゃいけません
やる時は場所を選んで
焚火だとゴマかせる場所
でやりませう。
やっぱり軽油だとそう簡単には燃えてくれないよなぁ・・・
しかし納得行かない・・・こうなったら軽油に
ガソリンでも混ぜて
やろうかとか無茶な事を考え始める。
しかしそんな事やっちまったら火ダルマになるのは間違いない。
だったら・・・やっぱモノホンのジェット燃料の主成分である
灯油
しか無ぇわな。
でも灯油だとガソリン程じゃないけど普通に燃えちまうからヤバいんだよなぁ・・・
う〜んでも火を着けてみたい・・・
だったら漏れて燃え広がっても
焚火だ!ヽ(`д´)/
で済むような場所でやりゃいいのだ。(ォィ
てなモンで、普段廃車をブッタ切ってる鉄板敷きの作業場に店を開いた。
ココならこの程度の量の灯油に引火した所で堪えやしない。
まあ俺に燃え移らない限りの話だが・・・
てなモンでこんなカンジ。
前回はエアの供給はエアコンプレッサーだったけど、今回はオヤジが隠し持ってたボイラー用のブロアをくすねてきて挑戦。
3相200Vのブロアだからソコソコ強力かと睨んでたんだが、見掛けによらずコイツは根性無くて、軽のエアコンのファン程度の風力も無い。
まあエアコンプレッサー供給に比べたら風量だけはあるんでコレで行こう。
まずはカセットボンベで全開の様子。
何の問題も無くキレイに燃えている。
う〜ん良い感じ。
ここで思い付き、ボンベを逆さに向けて、液化ガスのまま噴出させてみたら・・・
見よ!この美しい青色!!
完璧だ・・・すばらしい・・・プロパンらしい透き通る青空のような青色で完璧に燃えている。
っていうか、カセットボンベ1本でここまでの火力を絞り出せるのであれば、もしやカセットボンベでタービンを回す事も可能でわ?(ハァハァ
んでもって我慢出来ずに禁断の灯油のバルブを徐々に捻る。
これは加減が難しい・・・混合機?の仕組みがいい加減過ぎるので、本当に徐々に流してやらないと、イキナリ灯油が流れ込んで失火するのだ。
絶妙の加減で灯油を流し込むと・・・
イヤッフ〜!ちょっと空気が足らんが安定して燃えてるぜ!!
さらに灯油の供給量を増やして行くと・・・
完璧や・・・完璧過ぎる・・・もう何も言うまい。
あえてこの方*1の言葉を借りれば
イエア! パーフェクツ!
アーンド ビューリフォ!!!
ですな。
根性の足りないブロアでちょっと未燃焼の色が出てるが、シゴ〜っと軽快な爆音を奏でながら、豪快に燃えております。
本気で燃えてる灯油の炎って、プロパンと違ってほぼ白色になる。
もう眩しいくらいの純白・・・ちょっとオーバーか。
これでもっと風量&風圧のあるブロア、否、デカいタービンに接続すれば、
そりゃ途方も無い量の燃料が焚けるに違いない!
これは激しく期待出来るぞ!
で、最後に限界を超えさせてみたら・・・どうなるだろう?
完璧に空気が足りなくなり、未燃焼ガスが外に放出された瞬間、外気を得て不規則にメラメラと
デジカメのホワイトバランスが狂う程
の怪しい光と熱気を放ち燃え上がる。
これは危険だ・・・(^^;
さて、もう我慢ならんのでタービンに組み込んで点火しちまうのだだだ!
しかしコレがあのような事になろうとは・・・(--;