Top / / アルトエポ / インタークーラー

インタークーラー移動

Tag: CN11S

a_icfn.jpg

スワップ完了後、いつか早いうちにやらなとは思っていたのだが、「あること」をきっかけにとうとう実行に移すこととなりました。
セルボモードはインタークーラーがエンジンの上にあり、今まで俺のアルトでは、このインタークーラーはただついているだけの状態であり、インタークーラーは灼熱のエンジンの上で

インターヒーター

と化していたのだ。

難しいこと言わずに、ボンネットにエアインテークつけていれば問題ないのだが、それでは

外見ノーマル

のポリシーが崩れてしまうのだ。

これだけは譲れない

ので、わざわざインタークーラーを前置きにしたのだ。

前から計画していたのだが、いざ実行に移すとなると、色々障害が出てくる。
まず、当然のことながらエアコンの取り付けは不可能である。
しかし、そんなもの

とっくの昔に

外されてしまっているので問題はない。
余談だが、会社に止めていて、帰るまえにエンジンかけてジュース買いに行った。
そこでうだうだだべっていたら、いざ帰る段階になって、車の中が

サウナ化

していた。こともあろうに暖房が入っていたのである。
死ぬかと思ったぞ。

で、アルミパイプを買ってきたのはいいが、曲げる手段が無い。
まあこういう時のために、副業(本業だって)*1で勤めている電気屋である。
倉庫からベンダーを拝借してきた・・・心配しなくてもちゃんと返しますってば。

a_icbn.jpg

んでベンダーがあったとしても、38φのアルミパイプを直角に曲げることは不可能である。
で、一応アルミロウなんか買ってきて、これで曲がり部分を作ってみることにする。

とりあえずバンパーを外し、一服しながら眺めてみる。

a_icboke.jpg

ただでさえも狭い軽のエンジンルームである。
しかも4気筒でツインカムヘッドで、タービンが付くのだから、 配管のスペースを確保するのは簡単ではない。
でもまあ、Kカースペシャルに載ってた、CRUX(違ったらゴメン)のセルボモードを参考にして、とりあえずのルートを決める。

a_icpv.jpg

さて、盆休みを使ってちんたら作業を始めました。
しかし、アルミロウ付けがうまくいかない。
アルミパイプのような、薄物をひっつけるには相当熟練が要るようである。
もうほとんど溶接感覚・・・素直に諦めて、鋭角部分はゴムホースを使うことにする。
贅沢は言えない・・・

軽いベント部分はバンセンを使い、大体の曲り具合を決める。

a_icbn1.jpg
実際これまでは曲げられなかったが・・

そしてコレを元にベンダーを使い曲げるのだ。
一気にやるとヘコむぞ。

a_icbn2.jpg
実際ヘコんだんだが・・・

とりあえずタービンからインタークーラーまでは完成する。

a_icfn2.jpg

さらにインタークーラーからサージタンクに行くのだが、 通りたい場所にあるバッテリーが邪魔なのだ。

a_icbt.jpg

しかし慌てず、サササっとバイク用のバッテリーを積んでしまう。
これはもうジャストフィットで、多少だが軽量化にもなるし、結構いいかもしれない。
バッテリー容量?いや、俺の車エアコンないんすよ。(笑

a_icbt2.jpg

とりあえずテキトーに繋いで初日は置いた。
今日までの課題として、ノーマルインタークーラーの取り出し口に無理があるのだ。
どうしても曲がりくねって配管しないといけない。
しかしこれにも無理があるのだ。

a_icen3.jpg

難しいことは後回しにして、効果を試すため試走に出かける。
今までエンジン始動直後は異様にパワフルだったのだが、しばらく走るとすぐ馬力が無くなっていたのが、インタークーラー移動の効果ですね。
バンバン走ってもパワーが落ちない!これはいけるぞ!!
しかし調子に乗ってブーストを1Kまでかけてみたら、

ぼひゅ〜

と言ったかと思うと、あっけなく配管が抜けた。
横着せずに脱脂してからパイプ入れれば良かった。(バカ)*2

インタークーラーが斜め向いたままというのは、めちゃいい加減な俺としても、

精神衛生上

よろしくない。
しかし、このインタークーラーを使う以上、どうしても無理な配管になるか、斜め向いたままつけるかのどちらかだ。
結局思い付いたのは取り出し口位置変更である。

で、インタークーラー自体はアルミ製で、普通なら溶接を使うのだろうが、

鬼の赤貧素人

がTIG溶接機なんぞ持っているわけもなく*3、ショップに出すのも気が向かないし、それ以上に金が無い。
アルミロウも先程失敗したばかりである。
んで思い付いたのが

接着剤

だ。

接着というと、某カツオくんが親父の大事にしているツボを割ってしまい、

誤魔化すためにひっつける

みたいなことをまっさきに想像するでしょう。(しないって)
しかし、キョウビの接着剤をナメてはいけません。
簡単なものから豪快なものまで、下地処理と用途さえ間違えなければ、

アロンアルファの宣伝も嘘ではない

ほどの強度が確保できます。

またまた余談だが、ゴム系接着剤と2液混合エポキシ系は強力である。
特にエポキシは強力で、効果時間も早く、色々オールマイティーに使える。
3年前だけど、穴の空いたアルミラジエーターをエポキシ接着剤で応急修理したのだが、3年経った今でも立派に現役である。

今回使ったのは、某バイク用品屋から出ているアルミ充填剤を使用した。
エポキシ接着剤をベースにアルミ粉末が混ぜてあって、アルミ部分の欠けや削れを補修するための製品です。
本来接着用途には向かないのだが、強度的には問題なさそうなので使ってみる。
まあミニトレのポートチューニングに使って余っていただけなんだが。

覚悟を決め、インタークーラーの配管を切り落とし、チャンバー部分に穴を空け直し、下地を出すためサンダーで擦っておく。
そしてあまりモノのアルミ板でメクラ蓋を制作した。

a_icp1.jpg

a_icp2.jpg

そしてキシレンで脱脂してから、接着剤を練り、おもむろに接着する。
生乾きの時にヘラや指に水(ツバと読む)をつけ、軽く押さえると簡単な整形は可能です。おすすめはしませんが・・・

a_icp3.jpg

こうして完成したインタークーラー改、どれだけのブーストに耐えるのかはお楽しみです。

口の問題が終われば、あとは取り付けだけである。
手ごろな鉄板を切り出し、アセチレンであぶってL字の金物を作る。
これに穴あけ、ネジ切りをして、インタークーラーのステーを制作した。
これをクロスメンバーにネジを切り固定した。
下側はこれでOK。上側は・・・え〜いこれでもつけておけ。

a_icfn.jpg

早速これで某ゼロヨン会場に行ってみた。
チューンドアルトワークスie(ブースト1.5Kらしい)と勝負をして、なんとか勝つことが出来た。面目は保てた・・・
結局これが冒頭の「あること」の理由である。(笑

現時点では常時1K、オーバーシュート1.2Kのブーストに耐えているみたい。
壊れたらまた書きますね。(縁起でもない・・・)


[ 戻る ]

*1 当時は某電力会社の下請がメインの電機設備屋に勤務
*2 ちゃんと抜け止めの為にリブを刻みましょう。
*3 今では持ってる。この時の悔しさが忘れられなかった。
Top / / アルトエポ / インタークーラー
トップ   編集 凍結解除 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS