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ラジエーターに悩む

Tag: JZX70G

とりあえずエンジンとミッションが載り、仮配線ながらコンピューターも接続したのでエンジン回して動かせるようにはなった。
しかし現時点でラジエーターが付いていないので、本当に

秒単位

でしかエンジン回して動かせない。
とにかく水を回せるようにせねば物事が進まない。

とりあえずヒーターホースの取付けからやってみる。
ウチの廃車からヒーターホースを集めておいたので、片っ端から試してみたら・・・アウト側はEP82スターレットのモノが少し切るだけで、まるで専用にあつらえたようにドンピシャ!
イン側はマゴソの1G-FEのモノを適当に切って使えば苦しいながらもどうにか取り付け出来る。
元々の保護チューブやスポンジを上手くつかって配管してみよう。

swap5_1a.jpg

で、とりあえずラジエーターはJZA70のモノをブチ込んでみた。
ラジエーターのみならなんとか入るが、下部の取付位置が合わない。
まあこんなモノはどうにかなるんだが、それよりも問題なのがどう頑張っても

ファンが入らない

事だ。

JZZ30を除く1JZ-GTEは全て油圧ファンが付いている。
アイドリングでも全速運転が出来る優れモノなのだが、コレがマゴソにはどうやっても取付出来そうにないのだ。
勿体無いが、油圧ファンは諦めて薄型の電動ファン化にするしかあるまい。

油圧ファンを諦めるなら、何もワザワザマウント加工してまでJZA70のラジエーターにこだわる必要は無いので、倉庫からGX81の1G-GZEのラジエーターを引っ張り出して来てみた。
いくらスーパーチャージャーが付いているとは言え、280馬力のエンジンのラジエーターとタメ張れる大きさな訳・・・が

あったのだ。

JZA70のラジエーターと比べ、コアの高さ厚みは一緒なのだが、何故かGX81ので

コア数が多い

のだ。
しかもマゴソにボトルポン!
これはもう悩む必要無く採用決定。

次に電動ファン化するにあたり、薄くて強力なファンを探す必要がある。
マゴソに1JZを載せたら、プーリー前面とコアサポートの間隔が極端に狭くなり、先程のGX81ラジエーターの場合、コアとウォーターポンププーリー先端の間隔が10センチ程度しか確保出来ない。
この隙間に電動ファンを2基押し込まねばならない。
で、色々候補はあったのだが、最終的にコレに決定。

swap5_1.jpg

三菱のH22Aミニカのラジエーターファンなのだが、なにせ薄いのが特徴。
厚みは計り方次第だが、約7センチ程だっけな?
それと羽根が多く風量がある。
薄いだけならホンダのEF系シビックやDA系インテグラのサブファンやH32Vミニカのコンデンサーファンので薄いが、羽根が少なく風量が無い。
シュラウドが鉄製で重いのと、風量が風量なだけに

クソやかましい

のが難点だが、ラジエーターに乗せてみたら、丁度上手い具合にハマるし、スペースと風量を天秤に掛けたらコレしか無い。
後にST190コロナやカリーナ、カルディナのファンが更に薄くて羽根も多いというのを発見したけど、これは誰か人柱となってみて欲しい。

で、とりあえずチョコチョコっと切って乗せてみた。

swap5_2.jpg

う〜ん良いカンジだ。
早速連結してみよう。
肉が薄いんで、アセチレン溶接でチマチマやった方が上手く行くんだが、たまたまアセチレンを切らしてたんでアークで挑戦。
バッテリー溶接機で細い溶棒使ってチマチマやってみた。
面で手元が見えず自信が無い時はこういうワザが使える。

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明るいライトで照らしてやると、うっすらと手元が見えるのだ。
俺もアークは苦手&こんな薄物はあんまり経験が無かったけど、なんだかんだと結構上手く溶接出来た。(^^

swap5_4.jpg

さ〜ドンドン進むでぇ〜!!

swap5_5.jpg

切り離したネジ穴部なんぞを適当に溶接して固定。
この後一度マゴソに付けて確認したらモーターとウォーターポンプが当たりやがる。
せっかく付けた溶接部をまた切って寸法縮めて上下逆さにしてまた合体させて、更にファン部を奥に押し込んでようやく入った。(^^;
マゴソに取付け、ファン2基回しながら前でタバコ吸っても煙が上に上がらない!
かなり強烈だ。

更に効率を上げる為にスポンジをラジエーター周りに貼り付ける。
こうしてボディーとの隙間を無くし、冷たい空気のみを吸うようにし、走ってる間も走行風を漏らさずラジエーターに入れる為だ。

swap5_6.jpg

このスポンジは豪華にも、オーディオのデットニングに使うエプトシーラーだったりする。
いやぁ、お得意さんトコが知り合いの空調屋で大量に貰ってきたらしく、ソレをお裾分してもらったんだけど。(笑
そしてシャシブラ吹いてラジエーターとファンの完成!

swap5_7.jpg

それでもウォーターポンプとファンモーターの隙間が1センチ程度しか確保出来ない。
これがど〜しても気になる&油圧ファンのポンプが残ってしまうので、焼き付かないように油を回しておかなければならない。
そこで2JZ-GEのウォーターポンプに交換を試みてみた。
ところがNAとターボは水回りが全然違う!
落ち着いてよ〜く考えてみたら、NAはディスビがついてる。
ターボだとこのディスビが生えてくる辺りからアッパーホースが出てるので、合う訳が無いのである。
JZZ30の1JZ-GTEのパーツを引っ張ってくればポンプを外す事も可能だろうけど、このパーツを揃えてたら結構な金額になってしまいそう。
そこで、ファンモーターとの隙間は諦めて、とにかく油圧ポンプだけは殺そうという訳で、油圧ポンプのアンコ抜きに挑戦してみた。

swap5_8.jpg

コレが1JZ-GTEのウォーターポンプ&クーリングファン油圧ポンプ。
クーリングファンを回す為のポンプが前面にあり、その背後にウォーターポンプがついている。
今回は油圧ファンを使わないので、この油圧ポンプは不要なのだが、要らないからといって取り付けないとウォーターポンプも無くなってしまう。
だからといって油を回さずに回すと内部で焼き付いてしまう。
結局油圧モーターのみ取り付けるかホースをバイパスし、オイルタンクを取り付けて絶えず油を回しておかねばならない。
まあソレでも良いんだが、電動ファン化でタダでさえも鼻ヅラ重くなってるのに、こんな無意味なモノを残してたら余計に重くなる。
というか、ソレ以上に

ダサい

のである。
てなモンで、油圧ポンプのみを取り出してしまい、余分なモノをブッタ切ってウォーターポンプのみに変造しようという試みである。

swap5_9.jpg

とりあえずバラしてみた。
裏のウォーターポンプのローターは逆ネジになってるんで気をつけよう。
俺は知らずにインパクトで回し、ネジはナメるわローターのブッシュが潰れて抜けなくなるわで往生して、結局某相生職人様に泣き付いた。(^^;<Br> 中央にあるのが油圧のベーンポンプ。

swap5_10.jpg

コイツのみ摘出可能だったので、アンコ抜き自体は簡単なようだ。
てなモンで、深く考えずにコントロールバルブ部をブッタ切ってやった。
がしかし!よ〜く考えたら内部を貫通するシャフトを支持するベアリングが1つしか無ぇじゃねぇか!!
もう1カ所はこのオイルポンプ部のオイルメタルで支持してたのだ。(^^;
ということは、結局はポンプのローターのみ外してハウジングは残し、オイルを詰めてやらねばならない。
しかし既にバルブ部はブッタ切ってしもうた・・・あ〜あ。

こうなりゃ徹底的にやろうでないの。
そういやベーンポンプとウォーターポンプとの仕切りにオイルシールがある。

swap5_11.jpg

このオイルシールを取って、ココにシール付きのベアリングをブチ込んでやれば問題ナシだ。
てなモンで早速オイルシールと同寸のベアリングを探すが見つからない。
ココには外径23ミリ、内径12ミリ、厚みが5〜10ミリっていうベアリングが必要なんだが、どうやら標準品で、この寸法のベアリングって存在しないらしい。
そこで、外径21ミリ、内径12ミリ、厚み5ミリというベアリングを買ってきた。
外径が2ミリ足りないんだが、ソコは1ミリアルミ板を巻いて

カサ増し

してやるのだ。
あんまり感心出来る方法ではないが、ヘタに穴ホジって芯狂わせるよりも、まだコッチので芯が出るだろうし、こういう

無茶が出来るか

の実験も兼ねている。(ォ
てなモンで早速やってみよう。

swap5_12.jpg

swap5_13.jpg

成功だ。(ニヤ
打ち込んだだけでソコソコ頑丈に付いてるが、念の為にネジロック剤で接着してある。
一応こういう用途の接着剤も存在するんだが、まあ大丈夫でねぇの?ってトコで。
後はコントロールバルブ部を切り落とした穴に、アルミ板をエポキシ接着剤で貼り付けて完成。

swap5_14.jpg

ちなみに今コレを書いてるのが5ヶ月後なのだが、別に何も異常は起きて無い。
多分この先も問題は無い・・・ハズだ。(^^;


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