リアウインド張り替え †
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購入当初から、リアウインドの劣化が激しかった。
これはロードスターの宿命みたいなものだから、半ば諦めていたのだが、いざ納車されて乗り出すと、これが
非常に危険な状態
であることを悟った。
まず、後方視界が全く無い。
乗っておられる方は分かると思うんですが、斜め後ろがただでさえも見にくいのに、このウインドが曇ってしまえば、バックミラー死角を直接目視でも確認することが出来ない。
もう斜めに合流するような交差点は
博打
なのである。
これは早急に対策を打たねばと、ディーラーを尋ねてみたら、これがメチャ高かった。
窓自体は安いのだが、張り替え工賃が・・・
ディーラーでも交換できず、外注に出さないとダメらしい。
それと後に判ったことなのだが、俺のロードスターは前ユーザーが社外品の幌に張り替えており、すでにディーラーの管轄外だったのである。(笑
ここで決意した。
この窓を
自分で張り替えてやる
と・・・
まず最初に材料と工具の調達。
俺いきつけのホームセンターをブラブラしてたら、良いものを発見した。
テーブル保護につかうビニールシート
である。
厚みも純正と同じくらいのものを購入。
そして工具である。
工具と言っても、もうこれは
裁縫の領域
である。
裁縫コーナーで、ボタン専用の強い糸、ある程度太い針、シームリムーバーをゲット。
ここで一つ買うものを忘れていた。
これはあとで分かります。
手始めにくたびれたウインドを取り外す。
これは簡単だ。
シームリムーバーで縫い目を切り取る。
あとは窓を取り外し、残った糸を抜き取る。
そして取り外した窓を型紙に、ビニールシートから新たな窓を切り出す。
んでもって幌にはめ込み、ガムテープで引っ張り固定。
一応待ち針も打ってはみたが、相手が硬すぎて歯が立たなかった。(笑
あとは元の糸を抜いた跡を目印にひたすら縫う。
これがめちゃくちゃ硬く、更に太い針だったため、俺の指に穴が空きそうになる。
指当てを買っておけばよかった・・・
もう指当て無しでは作業不可能なのを悟り、さっきまで飲んでいたコーラのカンカンを切り出し、
数枚重ね指にガムテープで巻きつけて、即席指当てを制作。
これで作業も進んだが、途中何度かこれをも貫通。
素直に刺さればチクリで済むのだが、針の尻は尖っていないので、
猛烈な激痛
が指先を襲うことになる。
しかもこの作業を行ったのは年末の正月休みに入った頃。
寒さも凄かったが、近所のおばちゃんの興味も凄かった。
おばちゃん：「ま〜くん何してんの？」
俺：「裁縫・・・」
おばちゃんも理解出来ないだろう。
ただ説明しても理解してくれそうに無いが･･･
だんだんと周りが暗くなり、もう今日は仕舞おうかと思った矢先、
ポツンと俺の顔に冷たい感触が・・・
雨だ。投光器を焚き、フルブースト２Kで作業を強行。
格闘すること約７時間、やっとこさ縫い終わる。
その頃には雨もジャージャー降っていた。
辛い目にあったが、さっそく耐久テストが行える環境がやってきた。
早速コンビニに夜食を買いに行ってみる。
う〜んルームミラーから景色が美しく写る。
ちょっと満足。
コンビニで立ち読みをし、夜食を調達し帰路につく。
家で後ろをくまなく調べていると・・・ふふふ、漏れていな〜い！
車の中で窓を眺めニヤニヤしながらメシを食う。
やっぱりバカですね俺って。(笑
