Top / ガラクタ / 尊師さん
*尊師さん [#z8eed74a]
ある日、掲示板にこんな話題が上がった。

 えーとね、、わたしからもリクエストを、、、
 「ホバークラフト」
 つーのはどう?
 #マジで作ってみたいんだなぁ、、だって水陸両用だしぃ(笑)

そういう俺も、昔カップラーメンの容器とプロペラを使って、卓上ホバークラフトなるモノを作ったことがあって、更に園芸用プランターを見て思いつき、
コレを使った大きなホバークラフトのラジコンの製作を企んだことがあったのだ。~
そしたら「ワシも作ったことあるぞ!」という書き込みもあり、やっぱココに居座る人は
&256x(32){やっぱ工作好き};
というのを痛感してしまった。~

なんか気になるのでネットで検索してみると、結構製作したって人が居るんだコレが。~
大体は掃除機のモーターを動力に、タイヤのチューブをスカートにしているみたい。~
中にはツインエンジンの本格的なのを作った方もおられるようだ。

こんなのを見ていると、なんとなく作ってみたくなってしまった。~
こうなったら止まらない。~
早速部品の手配を始める。~
マンマと言い出しっぺの[[Junさん:http://www.fsinet.or.jp/~j_gamma/]]に
&256x(32){ハメられた};
ってなモンだ。(^^;

俺の仕事は車の解体屋だからして、おのずと部品は車関係の部品となる。~
とりあえずコンパネにトラックのチューブを貼り付けてスカートとし、
ラジエターの冷却ファンを浮上動力としてみようかと企む。~
しかしその日、偶然にハイエースを処分してたら、あつらえ向きのファンがあるではないか。~
それはクーラーユニットについてる送風ユニットである。~
こりゃぁいいわと一生懸命潜りこんで外している俺を見て、オヤジは
&256x(32){またなんか変な事始めたな};
と直感したらしい。

その後近所のタイヤ屋に行って、
&256x(32){トラックのチューブちょうだい!};
とおねだりし、更にホームセンターでコンパネと絨毯用両面テープ、シリコンコーキング剤を買ってきた。~
全出費2000円ってトコか?~
そんなこんなでとりあえずの材料が揃った。

&ref(son1.jpg);

一応説明しておくと、コンパネに両面テープを使ってチューブを接着。

&ref(son2.jpg);

送風ユニットの余分な部分をジグソーとペンチで毟り取り、コンパネにジグソーで穴開けて、
コーキング剤を塗りたくって無理矢理接着。

&ref(son3.jpg);

更にチューブの内側にもコーキングを塗りたくって密封した。~
完成はこんな感じ。

&ref(son4.jpg);

製作時間1時間ほどなので、
&256x(32){コレ以上手の抜きようの無い};
なんともいいかげんなのが出来あがった。~
名前は
&256x(32){尊師さん};
に決定。~
なぜ尊師かと言えば、理由は簡単。~
それは「浮くから」という単純極まりない理由である。

&ref(son5.jpg);

ミソである送風ファンだが、コイツを選んだのには理由がある。~
普通のプロペラので風量はあるんだが、風圧を維持するのは難しい。~
しかし今回のように、ある程度の風圧が必要な用途には、
シロッコファンので向いていると睨んだのだ。~
他の製作例でも使っているのは掃除機のタービンファン。~
やはり風圧が必要なのである。~
それにケースがあるから、製作工程を端折れるという利点もあるのだ。(笑

せっかく作ったからにゃ動かして見るに限る。~
早速12Vのバッテリーを繋いでみると・・・ダメだ浮かない。~
というのも、使ったバッテリーはかなりくたびれており、本来の風量が出ないのである。~
仕方ないのでもう1つくたびれたバッテリーを持ってきて直列に接続し、
&256x(32){推定18Vを印加};
してみた。~
すると、バフバフ言いながら浮上!~
ドキドキしながら俺が乗ってみると・・・ダメだ浮かない。~
風量が足りないのと、スカートであるチューブの空気圧のセッティングが悪くて、
空気が逃げているようなのだ。~
しかし今日はもう暗くなってしまったので、バッテリーを充電しておいて、
翌日にセッティングすることにする。

そして翌日、まずはフル充電のバッテリー1つを繋いで実験。~
昨日に比べれば威勢良く浮くが、俺を乗せて浮上には至らない。~
やっぱダメかと思いつつ、今度は
&256x(32){壊す覚悟で24V印加};
してみる。~
俺が乗ってみると、浮いているようで浮いていないという状況。~
殆どの空気が地面とスカートの隙間から逃げているようなのだ。

ここですかさずチューブの空気を抜いてみる。~
かなりベコベコになったトコで24Vを流してみる。~
すると、以前はバフバフ言いながら浮上してたのが、いきなり静かになってグイグイ浮上するではないか!~
これならイケると乗ってみたら・・・う〜んまだ浮きが足りん。~
もっともっと空気を抜いてみると・・・おお!浮くぞ浮くぞ!!~
横で見ていたオヤジがケリを入れると、ツツツ〜っと滑って行く。~
あとはラジエターのファンなんかを手に持てば、軽快に自走出来そうな感じ。~
ひとまずは成功としよう。~
ただバランスが難しく、ちょっとでもバランスを崩すとスカートが引っ掛かり、
爆転を食らいそうになる。~
この状態を「プラウイン」と呼ぶそうだ。

結局スカートの空気圧は、もう
&256x(32){これ空気入ってるんすか?};
ってなぐらいが丁度良いようなのだ。~
もっともっと抜いてみたい所なんだが、ブロアーユニットが中についている関係上、
コレ以上抜くとダメなので諦めた。~
それとやっぱブロアーユニットの更なるブーストアップが課題のようだ。~
やっぱ掃除機ファンの馬力は尋常じゃない・・・~
そしてバランスですな。~
どうしても重量バランスがおかしくなるので、
もう少し小さいホバーを複数作って重量を分散するか、もっと大型化してしまうかですな。

まあ昼休みの遊び&制作費2000円としてはまあまあの成果を収める事が出来た。~
次はゴムボート流用の本格的なのを作るしかないか!(^^;

#back

Top / ガラクタ / 尊師さん
トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS