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*ゲームの修理?(分解&板金) [#p4538191]
&tag(ゲーム,アフターバーナー,修理);~

さて、このアフターバーナーを修理するのだが、さすがにこんな
&256x(32){バケモノ};
はバラしたことも食べたことも無い。~
色々手探りでやっていくしかないなぁ・・・~
とりあえず、こいつは移動に困る。~
そこで廃車する予定だった軽トラを1台占領して作業台にしてしまうことにしよう。~
こうでもしないと、
&256x(32){公称約200Kg};
の機械を直すのは辛い。

移動手段はどうにかなったが、今から作業初めて1日で完了するような生易しいモノでもないので、
とりあえず基盤だけ先に摘出し、モニター部分にシートを掛けておいた。~
どうも近日中に雨が降りそうなのだ。(^^;~
基盤さえ助けておけば、あとは濡れてもどうにかなるようなモノばっかりだからね。~
そうそう、基盤を取るためにバラしてたら、金庫内にこの機械の取扱説明書を発見!~
これで調整の仕方などがイッパツでわかる。~
いや〜ラッキーだったなぁ。

んで、摘出した基盤をじっくり眺めてみる・・・

&ref(ab1_1.jpg);

いやぁホレボレしますね。~
中央付近に2つ居座る、フルピッチの68000MPU。~
そしてDRAMとEPROMの塊に、TTLが大量に並ぶ。~
手に持てば基盤がシナるほどの重量・・・~
ああ、シビレる・・・

後日、本格的に分解に入る。~
分解しながらダメージ箇所を調べて行くと・・・

&ref(ab1_2.jpg);

右ステップ部分。~
積み降ろし時にニブラで掴まれてる。~
でも肝心のモーターは無事だった。~
あと逆光で写っていなかったけど、反対側の金庫もグチャグチャ・・・

&ref(ab1_3.jpg);

コレが最大のダメージ。~
ゴンドラのフレームの後ろ側が見事にヘシ曲がってる。~
どうやって直すかなぁ・・・

&ref(ab1_4.jpg);

モニターとコントローラーの取りつけ部。~
見事に押され、木製のベースからモニターが引き千切られていた。~
知らずにカウルを外した瞬間、モニターがシートめがけてゴットンと落ちた!~
一瞬凍りつきましたよ。

他にも小さなダメージ色々あるけど、書くのが面倒なんでこれくらいにしとこう。~
あと中々見れないアフターバーナーならではの強烈な臓物を紹介しよう。

&ref(ab1_5.jpg);

電源部の電源トランス。~
とりあえずデカい。(もっとデカいの使ったことあるけどね。)~
なんでこんなトランス要るのか不思議に思っていたら、回路図読んで謎が解けた。~
さすが業務用機だけあって、色々な電圧に対応出来るようになっているのだ!~
最高で240V、最低で90Vの電気をコイツで100Vに変圧するんだな。~
外国で動いてることもあろうし、国内でもゲーセンみたいな電源事情だと、
ドロップで100V以下だって考えられるワケだ。

&ref(ab1_6.jpg);

アフターバーナーの命、ムービングのモーターユニット。~
仕様には定格300Wと書いてあるが、最大で10Aの電流・・・1KWを消費する。~
その犯人がコレだ。~
足の上に落としたら指が吹き飛びそうな迫力・・・~

豪快な作りに感動しつつ、分解も終了。~
こんな姿になった。

&ref(ab1_7.jpg);

コイツをとりあえず板金して直し、掃除&お色直しをして先に部屋に搬入。~
あとは少しづつ部屋に運び込んで組み立てていこうという魂胆だ。~
完成を夢見ながら早速板金に入る。~
ステップ右側の豪快な潰れを直すのだが、あまりにも潰れすぎているため、
このままではハンマーでも歯が立たない。~
そこでコイツの登場。

&ref(ab1_8.jpg);

トラック用の油圧ジャッキだ。~
あっと言う間に入ってしまった部分が出てくる。~
あとは当て板当ててハンマーでガンガンとブッ叩くのだが、これがとっても難しいのだ。~
理屈的には、曲げられた時の力の入力を考えながら、
曲げられた順番の逆を辿って叩いていけば、最終的には大きな歪みもポコンと元に戻る。~
しかし言われて出来れば板金職人なんて要らない。~
どうしても元に戻らないんだな。(^^;~
まあコレにも理由があり、金属は曲がった箇所で伸びるのだ。~
そして叩いて戻そうとした時にも伸びるので、そうそう簡単には元通りになりゃしない。~
プロはこの伸びを、通称お灸といって、酸素バーナーで温めて急激に冷まして縮ませたり、伸びを
&256x(32){目立たない場所に移動};
してしまうのだ。~
当然素人にゃそんな技は無い。~
まあ完璧に直そうなんて気は毛頭無いので、使用上差し支えの無い程度にまでなればいいのだ。

&ref(ab1_9.jpg);

見事に波打ってるがまあ良しとしよう。~
千切れてヒビも入ってるけど、まあ溶接までする気は無いからいいや。~
今度は反対側の金庫がついていたトコロ。

&ref(ab1_10.jpg);

ケーブルが出てる所にダクトが通っているんだが、本来このダクトは外面とツライチになってる。~
要するにこれだけヘコんでいるのだ。~
ここが本当に往生した。~
丁度裏にメインフレームと仕切り板があってハンマー振るスペースが無い!~
しかも力任せに無理矢理押し込まれているので、完全に伸び切っているのだ!!~
叩いても叩いても戻らない・・・もう
&256x(32){頭に来てしまった};
ので、酸素バーナーで焼き入れて、無理矢理叩きまくってやった。

&ref(ab1_11.jpg);

あとはフタなどを板金する。~
ここまでくればホンの少しコツも分かってきたから、結構なスピードで直すことが出来た。

&ref(ab1_12.jpg);

しかし色ハゲてるわサビてるわ
&256x(32){バーナーで炙っちまったわ};
で、なんともみっともない。てなワケで塗装だ。~
バイクの外装の塗装でもないし、室内使用が前提だから塗料を極限までケチる。~
そう、薄く塗るのだ。~
予定では缶スプレー三本。かなり厳しい目標だ。

まずサビ取りと足付けの為にペーパー掛け。~
一生懸命手間暇掛けて、手でシコシコ擦りました。~
というのは
&256x(32){真っ赤なウソ};
で、反則ワザでランダムサンダーに100番ペーパーつけてガンガンいっちゃいました。~
やっぱ動力のある工具の効果は絶大だ。~
色は元の色を探したんだけどなかなか見つからない。~
多分工業用の汎用色に有りそうな気がするんだけど、そういう塗料は一般向けではないので、
買うと高いのだ・・・~
てなワケで、全体の色と合いそう&個人的な趣味で紺色を塗ってみた。~
1本350円の塗料を3本も使ったら1000円をオーバーする。~
慎重に薄く薄く塗って行くが・・・あかん、無理だ。~
やっぱり諦めてもう3本買い足し、合計6本も消費してしまった。

&ref(ab1_13.jpg);

まあ下地塗装無しの直吹き&クリアー無しにしては上等でしょう。~

この勢いでゴンドラのフレーム修正までいってしまいましょう。~
どうも真後ろから無理矢理押されたようで、
ゴンドラ後ろ側だけ内側に折れ込んでしまっている。~
だったら押された部分を引っ張り戻せば良い訳だから、こんなコトをしてみた。

&ref(ab1_14.jpg);

わかるだろうか?~
建物の鉄骨間でワイヤーを掛け、
チェーンブロック(通称ガッチャ)で引いてしまおうって寸法だ。

&ref(ab1_15.jpg);

コイツの能力でイケるかどうか心配だったか、なんの問題もない。~
あっさりと曲がった部分が引き出された。~
ただ心配していた通り、引き戻した部分に疲労が溜まり、ヒビが入ってしまった。~
この部分はとりあえずこのままにしておき、後でキチンと寸法出して固定してしまうことにする。~
さて、きちんとベースにはまる様に、一度ゴンドラをベースに取り付けて微調整。~
横から見たら丁度良かった角度も、一緒に曲がってしまったベース部分には広すぎた。(当然~
こっちを直すのは鉄板が薄いため不安&面倒くさいので、
曲がってしまったなりにゴンドラの方で寸法を合わせてしまった。

&ref(ab1_16.jpg);

これで何の不具合も無く動いているので、このまま溶接で寸法を決めてしまう。~
ふふふ、これでOK!~
次は部屋に搬入して組み立てだぁ!

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