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キャブのお掃除の巻

翌日、とりあえずエンジンだけ先に回してみることにする。
おもむろにキャブを取り外し、ガソリンで洗う。

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そしてフロート室を開ける。が・・・開かない。
プラハンで軽くこづいてみると、パッキンが溶けて糸を引いているぢゃないですか。
察するに前ユーザーが放置していて、 再始動するのに溶剤系キャブクリーナーをしこたま使い、 それでも駄目だったのでプラグを換えたがダメだった。
で、もういいやって更に放置されてウチにやってきた・・・
という仮説が出来上がったのだが、どうだろうか?

パッキンは交換することを前提にこのまま使ってみることにする。
で、問題は中身。予想どうりファンキーな香りを放っている。
積もった怪しい緑色の物体が積もり、 メイン、スロー、スタータージェットを完全に塞いでいる。
こりゃーエンジン回らんわな。

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この状態でバラせる所までバラす。
俺はこのキャブに慣れてるから良いけど、初めてだとか、 違う形式のキャブに挑む場合はメモを取っておこう。

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ガソリンでは取りきれないので、シンナーをミックスして洗浄力を上げる。
実際それでも歯が立たなかったのだが・・・・
普通こういう場合は溶剤系キャブクリーナーを使うのだが、 俺は今回ペイント剥離剤を使用した。
今まで使ったキャブクリーナーで最強だったのは、 ヤマハ純正ケミカルのキャブクリーナーでした。
相当落ちるかわりに、手の皮も痛くなります。

一度試してみたいのは、硝酸だっけな?これに浸けると一瞬のうちにピカピカになるそうな。
入手法が分からないのですが・・・・
絶対やってはいけないのが、一番手っ取り早い方法で、細い針で突っついてしまうこと。
キャブのジェットってば100分の1ミリとかの世界で穴あけしてるので、 針で突ついて傷なんかつけた日には終わりである。
しかし交換覚悟でならやるなとは言わないけど。(簡単だもん)

こうしてようやくジェットの穴が貫通した。

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この調子でスタータージェット、パイロットスクリューの通路と、穴という穴全部通るように掃除する。
これがキャブ掃除の鉄則。 ガソリン入れてはエアガンで吹くをひたすら繰り返す。
この時ニードルジェットを吹き飛ばしてしまい、 30分ほど探し回ったというのは秘密である。(バカ)

腐れキャブ起こし時、以外に見落としがちなのがフロートバルブである。
段付き摩耗はないか、スプリングはスムーズに動いているかも確認しておく。
今回は問題なかったが、RZレストア時これにハマったのだ。
あの時は若かったよのう・・・

納得行くまで掃除したら、元の通りに組み立てる。
この時注意するのが、たとえ砂の一粒すら付着させないこと。
ジェットに詰まればそれまでというのは勿論のこと、 フロートバルブに付着したらガソリンじゃじゃ漏れ。
これに似た症状に、フロートバルブが斜めに引っかかったまま組んでしまい、 ガソリン垂れ流しになることもある。良く馴染ませてから組もう。

さて、このキャブをエンジンに組み込み、スターターに蹴りをくれてやる。
2〜3回であっけなく始動。
この瞬間だけは何度やっても嬉しい。

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以前多めにオイルを飲んでいたのか、それとも内部の腐れガソリンが燃えているのか、 相当煙を噴いてくれた。う〜んこの臭いがカ・イ・カ・ン(変態やね)

しばらくアイドリングさせ、簡単にアイドリングを出してみる。
やり方は、エンジンが十分温まった状態で、アイドリングスクリューを締め、 ホンの少しだけアイドリングを上げておく。
その状態でパイロットスクリューを締め込んで行くと、窒息したようにエンジンが止まろうとする。ここでまた緩める。
この位置から耳を澄まし、排気音がカン高く聞こえる&バラつきなく回るように調整する。
これでアイドリングスクリューを緩め、落ち着く回転数まで戻したら、おもむろにアクセルをガバっと開いてみるのだ。
ここで息ツキして窒息するように止まればガスが薄い。
パイロットスクリューを緩め、濃い目に持っていく。
ボボボボっとカブったり、フケ上がりが悪かったらガスが濃いことになる。
パイロットを締め込み、ガスを薄くしてみる。

これを納得行くまで繰り返し、ベストな位置を探るのだ。
慣れないうちは結構地道で難しい調整かもしれないが、 慣れるとエンジンとの対話が楽しくなる調整である。

しかし今回はまたバラすので、テキトーにカブらない程度に合わせておく。
そして軽くブレーキレバーを掃除、注油して早速試走である。

さすが2スト50cc、下はないが上まで回したら結構パキーンと加速を始める。
しばらくトルク有り余ったFZRに慣れてたせいか、この加速のありがたみに胸が熱くなる。ちとオーバーかな?
そのまま(ナンバー無しノーヘルで)近くの山の資材置き場まで行ってみる。
早速アクセルターンやカウンターを当ててしばらく遊んでしまう。いやー面白いわ。
しかしリアブレーキは完全に死んでるわ。要オーバーホールやね

ちゃんと走る事を確認して、早速バラしに入る。
これは結構いいおもちゃになるぞ。


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