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*キャブのお掃除の巻 [#uff73de6]
翌日、とりあえずエンジンだけ先に回してみることにする。~
おもむろにキャブを取り外し、ガソリンで洗う。~

&ref(cab_bf.jpg);~

&ref(cab_af.jpg);

そしてフロート室を開ける。が・・・開かない。~
プラハンで軽くこづいてみると、パッキンが溶けて糸を引いているぢゃないですか。~
察するに前ユーザーが放置していて、
再始動するのに溶剤系キャブクリーナーをしこたま使い、
それでも駄目だったのでプラグを換えたがダメだった。~
で、もういいやって更に放置されてウチにやってきた・・・~
という仮説が出来上がったのだが、どうだろうか?

パッキンは交換することを前提にこのまま使ってみることにする。~
で、問題は中身。予想どうりファンキーな香りを放っている。~
積もった怪しい緑色の物体が積もり、
メイン、スロー、スタータージェットを完全に塞いでいる。~
こりゃーエンジン回らんわな。~

&ref(cab_jet1.jpg);

この状態でバラせる所までバラす。~
俺はこのキャブに慣れてるから良いけど、初めてだとか、
違う形式のキャブに挑む場合はメモを取っておこう。~

&ref(cab_jet2.jpg);

ガソリンでは取りきれないので、シンナーをミックスして洗浄力を上げる。~
実際それでも歯が立たなかったのだが・・・・~
普通こういう場合は溶剤系キャブクリーナーを使うのだが、
俺は今回ペイント剥離剤を使用した。~
今まで使ったキャブクリーナーで最強だったのは、
ヤマハ純正ケミカルのキャブクリーナーでした。~
相当落ちるかわりに、手の皮も痛くなります。

一度試してみたいのは、硝酸だっけな?これに浸けると一瞬のうちにピカピカになるそうな。~
入手法が分からないのですが・・・・
~
絶対やってはいけないのが、一番手っ取り早い方法で、細い針で突っついてしまうこと。~
キャブのジェットってば100分の1ミリとかの世界で穴あけしてるので、
針で突ついて傷なんかつけた日には終わりである。~
しかし交換覚悟でならやるなとは言わないけど。(簡単だもん)

こうしてようやくジェットの穴が貫通した。~

&ref(cab_jet3.jpg);

この調子でスタータージェット、パイロットスクリューの通路と、穴という穴全部通るように掃除する。~
これがキャブ掃除の鉄則。
ガソリン入れてはエアガンで吹くをひたすら繰り返す。~
この時ニードルジェットを吹き飛ばしてしまい、
30分ほど探し回ったというのは秘密である。(バカ)

腐れキャブ起こし時、以外に見落としがちなのがフロートバルブである。~
段付き摩耗はないか、スプリングはスムーズに動いているかも確認しておく。~
今回は問題なかったが、RZレストア時これにハマったのだ。~
あの時は若かったよのう・・・

納得行くまで掃除したら、元の通りに組み立てる。~
この時注意するのが、たとえ砂の一粒すら付着させないこと。~
ジェットに詰まればそれまでというのは勿論のこと、
フロートバルブに付着したらガソリンじゃじゃ漏れ。~
これに似た症状に、フロートバルブが斜めに引っかかったまま組んでしまい、
ガソリン垂れ流しになることもある。良く馴染ませてから組もう。

さて、このキャブをエンジンに組み込み、スターターに蹴りをくれてやる。~
2〜3回であっけなく始動。~
この瞬間だけは何度やっても嬉しい。

&ref(cab_end.jpg);

以前多めにオイルを飲んでいたのか、それとも内部の腐れガソリンが燃えているのか、
相当煙を噴いてくれた。う〜んこの臭いがカ・イ・カ・ン(変態やね)

しばらくアイドリングさせ、簡単にアイドリングを出してみる。~
やり方は、エンジンが十分温まった状態で、アイドリングスクリューを締め、
ホンの少しだけアイドリングを上げておく。~
その状態でパイロットスクリューを締め込んで行くと、窒息したようにエンジンが止まろうとする。ここでまた緩める。~
この位置から耳を澄まし、排気音がカン高く聞こえる&バラつきなく回るように調整する。~
これでアイドリングスクリューを緩め、落ち着く回転数まで戻したら、おもむろにアクセルをガバっと開いてみるのだ。~
ここで息ツキして窒息するように止まればガスが薄い。~
パイロットスクリューを緩め、濃い目に持っていく。~
ボボボボっとカブったり、フケ上がりが悪かったらガスが濃いことになる。~
パイロットを締め込み、ガスを薄くしてみる。

これを納得行くまで繰り返し、ベストな位置を探るのだ。~
慣れないうちは結構地道で難しい調整かもしれないが、
慣れるとエンジンとの対話が楽しくなる調整である。

しかし今回はまたバラすので、テキトーにカブらない程度に合わせておく。~
そして軽くブレーキレバーを掃除、注油して早速試走である。~

さすが2スト50cc、下はないが上まで回したら結構パキーンと加速を始める。~
しばらくトルク有り余ったFZRに慣れてたせいか、この加速のありがたみに胸が熱くなる。ちとオーバーかな?~
そのまま(ナンバー無しノーヘルで)近くの山の資材置き場まで行ってみる。~
早速アクセルターンやカウンターを当ててしばらく遊んでしまう。いやー面白いわ。~
しかしリアブレーキは完全に死んでるわ。要オーバーホールやね~

ちゃんと走る事を確認して、早速バラしに入る。~
これは結構いいおもちゃになるぞ。

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