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CB650ピックアップコイル変造

2006-01-17 18:34:35 (火)

土曜日にサビサビのスパークアドバンサ(自動進角器)をOHした。
まずはスラハン持って来てアドバンサを引っこ抜く。

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相当苦労すると思ったけど、案外スポッと抜けてくれて安心。
先に腐れボルトの摘出があるので、まずは油に漬け込み、後のOHに備える。

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本当はこのまま油で煮込んでしまえば良いんだけど、鉄心が磁化してある場合煮込んでしまうと磁力が抜ける可能性があるので常温。
CRC浸けでも良いんだけど、一部ゴム部品があるので膨潤が怖く、普通の油を使用。

油の浸透を待ってる間に、前回ピックアップユニットを取り外した時にネジが緩まず、泣く泣くサンダーで頭削ったボルトの後始末。
ポンチで円周を叩いたりしたけどピクリとも動かない。そりゃインパクトドライバで緩まないんだから、ハンパな固着じゃあない。本当ならガスで根本温めておけば緩んだかもしれないけど、すぐそこにクランクのオイルシールがあるので炙れなかったのだ。

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まずはセンターにポンチを打ち、旋盤のセンタードリルで下穴を掘る。

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本来であれば治具でキチンとセンターを取った方が良いんだけど、まあ横着して目分量でセンター出し。まあ後で泣きを見るのだが・・・・orz
それと最初の一発目の下穴はセンタードリルを使うと開けやすい。短くてキリ自身の剛性も高いから振り難いのだ。

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次に太いドリルでボルトを切削してしまう。
M5のボルトなので、余裕を見て4. 2mmで掘ってみる。
良く逆タップを切るとか言うけど、俺は逆タップは使わない派。というのも、逆タップ切って回した程度で緩むボルトなら、頭ナメる前に普通外れる。(笑

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あ〜あ、やっぱセンターズレててダメだわ。
M5X0.8なら、4.2mmで掘ればネジ山だけ残ってラジペンで穿り出せばOKなんだが、それはキチンとセンターが出せた場合。
大抵はメス側のネジを穿ってしまう事になる・・・まあ今回は諦めて、M6切り直すか。
てなモンで5mmのキリで穿ってしまう。

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取れますた。しかしメネジは逝きますた。orz

てなモンでアドバンサOHに戻る。
浸けた時間は短いけど、まあ気休め程度にはなるだろ。

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コレを旋盤に掴んでブレーキを掛け、反対側をアンギュラスで噛んで回す。
うお、ガッチガチに固着してやがる!回んね〜!!
しかもこのアドバンサって結構硬い焼き入ってて、安物アンギュラの歯が綺麗に削れて無くなりやがった!!

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結局旋盤で掴む方向を変え、アレコレしてるとなんとか外す事が出来た。

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全体にサビが廻り、肝心の擦動部はガッタガタ・・・だけどなんとかなりそう。

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最大のダメージはコレ。
クリアランス調整のシムが虫食って千切れてやがる。

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計測してみたらガタが0.4チョット有って、コレに0.2ジャスト程度のシムを2枚入れてるんだけどこの有様。
このアドバンサはAssyでしか部品出ないし、そもそも欠品だ。
0.2の鉄板切ってシム作るにしても焼きが入った0.2mmや0.4mmの鉄板なんてドコに売ってんだよ・・・結局2枚のシムの内、千切れた方を下にして、無事だった方を表面に持ってきて誤魔化す。まあなんとかなるだろ。
あとは旋盤で掴んで回して、ペーパーでラッピングしたり、ワイヤーブラシでサビを取ったり、定盤の上にペーパー敷いてサビ取り&平面出したり・・・ここらは忙しくやってたんで写真撮り忘れた。(^^;
てなモンでイキナリ完成。(ォィ

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この後取り付けて、適当に配線してエンジン回してみたら・・・無事始動しました。(^^
ただキャブのOHが完璧に出来てないらしく、キチンとは回らんかったです。
タイミングライトで確認してみたけど、まあ悪くない位置で火は飛んでるようだ。
とりあえずは成功だな。

一行コメント


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2006-01-11 22:38:17 (水)

こちら?にあるように、CB650のピックアップ部に水が進入してて、ピックアップコイルが1つ御昇天されていた。そして新品部品を注文してみた所、やはりメーカー欠品。こうなれば選択肢は2つ・・・まず1つは根性で中古部品を探し出す事。但しこれは部品が見つかる保証がない、特にCB650のような超マイナーなバイクだと非常に望みが薄い。さらには足下見られてボッタクリな値段になる事が多い。よって今回はこの選択肢は無い。
そしてもう1つの選択肢は、現行車種のピックアップコイルを流用してしまう事。ピックアップコイルはタダのコイルだし、エンジン回転数によって電圧がかなり変動するので、イグナイター側もかなり広い幅の電圧で動くようになっている。ぶっちゃけた話何を付けても動くのだ。だから今回は流用でなんとかしてみる事にした。

まずはピックアップコイルの入手。
ウチの家の向いにあるバイク屋さんの兄ちゃんに何か転がってない?と聞いてみたら、翌日ウチの店のテーブルの上にこんなモノが置かれていた。

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GPZ400Rのピックアップユニットで、コイルもコンパクトでよろしいではないですか。
とりあえずコイルを外してみる。

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取り付けボルトのセンターにピックアップの鉄心が有るので使い易そう。
早速CB650のピックアップユニットを外してくる。

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中がサビサビで外すのにエラい苦労した。(--;
バラして観察してみる。

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コイツの難点は、ピックアップのセンターがボルト穴のセンターでは無い事。
これじゃ元々のビス穴を基準にセンターを割り出せないではないか。
てなモンで旋盤回して簡単な治具を作る。

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治具の分際にSCM435とは贅沢な・・・(端材これしか無かった)
コイツはCB650のピックアップのプレートのセンター穴にぴったりハマるように削って、更にセンターを出してある。

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コレを基準にして、ピックアップの位置を決めるのだ。

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進角調整があるので、円周方向に多少ズレるのは構わないが、ピックアップ同士はキッチリと一線上に並んでないといけないし、その線の芯がズレてると#1,4と#2,3の点火タイミングがズレてしまう。だからセンターだけはキッチリと割り出さなければならないのだ。シングルなら苦労する事ぁ無いんだけど。(笑

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センターを基準に、純正ピックアップのセンター位置を適当にケガく。その後センター穴を基準にして、先にケガいた線を参考に一本線をケガく。コレが全ての基準になる。

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左右のネジ穴から見て芯が出てるから、コレが本来のセンターと見て間違い無い。
次に純正ピックアップの鉄心位置を見る。

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クランク軸から見た距離(=ギャップ)は下の穴の円周位置でOK、鉄心センターの高さは15mmだな。
そしてGPZのコイルの取り付け穴の幅を計測してセンターを割り出して基準線より平行な二線を引き、先のギャップ位置に鉄心が来る距離でケガく。
鉄心の高さは2〜3mm低くなるが、クランク側鉄心の幅が広いから問題無いハズ。

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このケガキ線を基準にポンチを打って穴開けて、M5のタップを切ればハイ完了。

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鉄心の高さも問題は無いハズだ。

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ただ問題が1つ・・・新設したピックアップコイルが邪魔してユニット自体を取り付けるボルトと干渉しやがるのだ。(--;

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まあだからってコイル位置を動かすワケにはいかんので、コレは後で考える事にしよう。
後日配線してエンジン始動してみるので、結果はそれまでのお楽しみ。

一行コメント

  • てすと -- test? 2010-03-31 20:34:31 (水)

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