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CB650ピックアップコイル変造

2006-01-11 22:38:17 (水)

こちら?にあるように、CB650のピックアップ部に水が進入してて、ピックアップコイルが1つ御昇天されていた。そして新品部品を注文してみた所、やはりメーカー欠品。こうなれば選択肢は2つ・・・まず1つは根性で中古部品を探し出す事。但しこれは部品が見つかる保証がない、特にCB650のような超マイナーなバイクだと非常に望みが薄い。さらには足下見られてボッタクリな値段になる事が多い。よって今回はこの選択肢は無い。
そしてもう1つの選択肢は、現行車種のピックアップコイルを流用してしまう事。ピックアップコイルはタダのコイルだし、エンジン回転数によって電圧がかなり変動するので、イグナイター側もかなり広い幅の電圧で動くようになっている。ぶっちゃけた話何を付けても動くのだ。だから今回は流用でなんとかしてみる事にした。

まずはピックアップコイルの入手。
ウチの家の向いにあるバイク屋さんの兄ちゃんに何か転がってない?と聞いてみたら、翌日ウチの店のテーブルの上にこんなモノが置かれていた。

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GPZ400Rのピックアップユニットで、コイルもコンパクトでよろしいではないですか。
とりあえずコイルを外してみる。

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取り付けボルトのセンターにピックアップの鉄心が有るので使い易そう。
早速CB650のピックアップユニットを外してくる。

CA310373.jpg

中がサビサビで外すのにエラい苦労した。(--;
バラして観察してみる。

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コイツの難点は、ピックアップのセンターがボルト穴のセンターでは無い事。
これじゃ元々のビス穴を基準にセンターを割り出せないではないか。
てなモンで旋盤回して簡単な治具を作る。

CA310378.jpg

治具の分際にSCM435とは贅沢な・・・(端材これしか無かった)
コイツはCB650のピックアップのプレートのセンター穴にぴったりハマるように削って、更にセンターを出してある。

CA310379.jpg

コレを基準にして、ピックアップの位置を決めるのだ。

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進角調整があるので、円周方向に多少ズレるのは構わないが、ピックアップ同士はキッチリと一線上に並んでないといけないし、その線の芯がズレてると#1,4と#2,3の点火タイミングがズレてしまう。だからセンターだけはキッチリと割り出さなければならないのだ。シングルなら苦労する事ぁ無いんだけど。(笑

CA310381.jpg

センターを基準に、純正ピックアップのセンター位置を適当にケガく。その後センター穴を基準にして、先にケガいた線を参考に一本線をケガく。コレが全ての基準になる。

CA310382.jpg

左右のネジ穴から見て芯が出てるから、コレが本来のセンターと見て間違い無い。
次に純正ピックアップの鉄心位置を見る。

CA310383.jpg

クランク軸から見た距離(=ギャップ)は下の穴の円周位置でOK、鉄心センターの高さは15mmだな。
そしてGPZのコイルの取り付け穴の幅を計測してセンターを割り出して基準線より平行な二線を引き、先のギャップ位置に鉄心が来る距離でケガく。
鉄心の高さは2〜3mm低くなるが、クランク側鉄心の幅が広いから問題無いハズ。

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このケガキ線を基準にポンチを打って穴開けて、M5のタップを切ればハイ完了。

CA310387.jpg

鉄心の高さも問題は無いハズだ。

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ただ問題が1つ・・・新設したピックアップコイルが邪魔してユニット自体を取り付けるボルトと干渉しやがるのだ。(--;

CA310390.jpg

まあだからってコイル位置を動かすワケにはいかんので、コレは後で考える事にしよう。
後日配線してエンジン始動してみるので、結果はそれまでのお楽しみ。

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