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*我流タッチアップ [#y2a88711]
UP: 2007-05-10 20:37:08 (木)

しらいの最近のタッチアップ方法の紹介。~
ポリシーは
&256x(42){素人以上本職未満&br;タッチアップ以上全塗未満};
という、どちらにもつかない中途半端さが狙いである。~
素人さんなら言わねばわからない程度だけど、プロが見たら
&256x(42){頑張りましょう};
と言ってもらえるくらいには頑張りたい。~
多少の色違い、へこみ、歪みは残るけど、側を通り過ぎた程度じゃまずわからないくらい出来ていれば上等です。~

献体は白ソリッド(A3D)のデミオ。~
バンパーの角にありがちなガリキズ・・・以上のモノ。~
幸い下地をエグるまでは逝っていない。~

&attachref(CA330454_0.jpg,zoom,320x240);

正直な話ココまで広範囲ならば、素直にパテ入れて1面塗ってしまった方が早くて仕上がり良いんだけど、あえて練習&検証かねてタッチアップでやってみよう。~
まず最初に、出来上がりのイメージから。~

&attachref(touch1.png,zoom,320x240);

元の塗膜分までサーフェイサ入れて稼ぎ、ソコを上塗りでフタをするというカンジかな。~
もちろんソリッド色のコート無しだから出来るやり方・・・基本的に3コートのメタリックやパールでもやり方は一緒なんだけど、問題は粒子の並びが違ってくるんですわ。~
だから一部だけタッチアップしてもあからさまに判る。~
まあ小さなキズであれば、結構誤魔化せるんだけど。~
てなモンでコレを目指してやってみよう。~

まずキズの部分と塗膜の段差が滑らかになるように600番のペーパーで研磨。~

&attachref(CA330455.jpg,zoom,320x240);

塗装の厚みなんて微々たるモノだけど、塗料にとっては結構な段差。~
これは普通に塗っただけでは超えられない壁である。~
縫った時には平らに見えても、溶剤が飛んで塗料が痩せたらクッキリと段差が浮かび上がってくる。~
で、元の塗膜の厚さの塗料を差したとしても、研いで平らにすると、旧塗膜と新塗膜の境目がクッキリと出てくるのだ。~
だから旧塗膜を斜めに削り落として、境目を極力見せないようにするのである。~
で、ペーパーetcで研ぐ時は、必ず当て板を使って研ぐ。~
小さいからと言って指先で研いでも、Rの付いた指だからデコボコに仕上がったり、段差のみ削り落としたりが難しい。~
ちなみにココで使ってるのは極普通の消しゴム。~
指先サイズだし、使い古しだとR面も有るので、俺は愛用しとります。~

こんなカンジに砥いでおく。~

&attachref(CA330456.jpg,zoom,256x192); &attachref(CA330457.jpg,zoom,256x192);

斜めに砥いでいるのがわかるかな?~
そしてサーフェイサを差して厚みを稼ぐんだけど、今回は去年衝動買いしたこんなモノを使用。~

&attachref(CA330458.jpg,zoom,320x240);

ジャジャーン、エアブラシですわ。~
コレなら小さな範囲に吹けるので、研ぎの手間を大幅に減らせる。~
まあ正味な話、1回に塗れる塗膜が薄いので、塗り重ねるのに時間掛かったりもするワケですが。(^^;~

&attachref(CA330459.jpg,zoom,320x240);

サーフェイサはホルツの白サフを使用。~
濃い色のサフだと、後で研いだ時に透けて輪郭が見えるからね。~
んでサーフェイサを入れ終わったトコロ。~

&attachref(CA330460.jpg,zoom,320x240);

白サフ使ってるから、この状態でも単純に塗っただけの素人タッチアップよりかは見れたりするけどまだまだ。~
コレを800番のペーパーで研ぐ。~

&attachref(CA330461.jpg,zoom,256x192); &attachref(CA330462.jpg,zoom,256x192);

一部サフェを研ぎ過ぎてる部分もあるけど、このレベルまで砥いでおけばそうそうボロは出ない・・・ハズ。~
ここに上塗りをエアブラシで入れる。~
境目はボカシを入れてやる。~
塗料はホルツの缶スプレーを使用。

&attachref(CA330464.jpg,zoom,320x240);

これで素人さんがチラ見ならほぼほぼわからなくなってくる。~
けどエアブラシで薄く吹くから、どうしても塗装面がザラザラで艶が無いんですわ。~
更に1000番ペーパーで研ぎ、ポリッシュを掛けてしまう。~

&attachref(CA330466.jpg,zoom,320x240);

ここまですれば、素人さんじゃぁ言わなければまず気付かない。~

&attachref(CA330467.jpg,zoom,256x192); &attachref(CA330468.jpg,zoom,256x192);

けど、プロや塗装カジった人、敏感な人なら気付きます。~
え?気付くの?っちゅー話だけど、素人さんでもマジマジとみたらわかります。~
そして、日頃塗装面とにらめっこしてる人なら側まで寄ればイチロコでわかります。~
それは、いくらカラーコードで合わせたとしても、どうしても元色との違いがあるから、光に透かしてみれば、マダラ模様になって浮き上がって見えるのだ。~
そして、一部だけの補修なので、面として見たらかなり凹凸があるんです。~
1箇所だけなら良いんだけど、複数の箇所をやってるモンで、結構わかりますよ。~
実はこのクルマ、リアのバンパー左角を相当派手にやってたんで、こちらはパテ入れて側面丸々塗ってR面でボカし入れたんだけど、こっちは元鈑金屋でも一見気付きませんでした。~
すぐ側に色と面の比較対象があるからバレるんですよ。(^^;~

あと2液じゃない市販の塗料だと、紫外線や経年変化に対してどれだけ耐久性があるか?ね。~
とりあえず色褪せが進むと、ボカシの部分が真っ先に浮かび上がってくるだろう。~
あとタッチアップした事を伝えておかねば、何かの拍子にポリッシュ掛けたり、ブレーキクリーナーのような溶剤系で拭かれると、タッチアップされた所が
&256x(42){年輪のように};
浮かび上がってまいります。~

てなモンで、素人とプロの圧倒的な差は、塗料と大規模に塗れるか塗れないか?なんですよね。~
正直今回くらいの広範囲で、塗料さえポンと用意出来るなら、ガンだけ買ってきてバンパー外してパテ入れて、バンパー1本丸々塗った方が仕事早いし仕上がりもキレイ。~
でもなー塗料がなー。~
俺のバイト((本業です))の得意さんに頼めば塗料手に入らん事も無いけど、その前に
&256x(42){オマエ、ウチで直さんかい!};
となるからなぁ。(^^;

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