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- 自作ジェットエンジン/零壱號機/その2 へ行く。
- 1 (2007-05-04 (金) 21:57:14)
- 2 (2007-05-04 (金) 21:59:23)
- 3 (2009-07-11 (土) 03:34:29)
炎魔焦熱地獄零壱號機(失敗作) †
下準備が出来たところで、いよいよお待ちかねの燃焼筒を作っていきましょう。
我慢汁全開の方は、焦らずに一発抜いときましょう。
まずは燃焼筒の太い部分、希釈領域と2次燃焼域となる部分。
足場パイプを120ミリに切って、円に沿って19.03ミリ間隔で3ミリの穴を8つ開ける。
これを穴が交互になるように7列開ける。
この通りに作るんだ!って言う人は、こんな型紙を作ってみたので、
コイツを印刷して切り取り、パイプに貼って円で囲んであるトコにポンチを打てば上手くいくでしょう。
今から思えば穴は4ミリくらいで大丈夫かな?
んでやはり希釈領域が必要っぽいので、一番下の列の穴を4コ程9ミリに拡大しとけばいいかもね。(未実証)
次にスワーラと1次燃焼域の部分。
スワーラは水道パイプの異型ジョイントを使うんだけど、まず内側のネジ山は使わないのでリューターで落としてしまいましょう。
棒ヤスリしか無ぇって向きは、別にネジ山残ったままでも大丈夫なハズ。
っていうかむしろ混合が促進されて
高性能になるかもしれん
ここでスワールの為のエア穴を開けるんだけど、真上から見ればこんな感じになる。
両端から空気を勢い良く吹き付けて、渦を巻かせるのだ。
この穴を開けるには、チョイと工夫が必要。
円筒の端だとキリが滑ってしまって普通穴は開けられないんだけど、
それなら平らにしちまえば良いってなモンで、
こんな感じにサンダーで削りを入れてポンチを打ってしまえば良いのだ。
小さいキリで慎重に掘って、ガイド穴を作ってしまえば、
後は結構スイスイ掘り進める。
穴径はとりあえず7ミリでやってみた。
ちなみに真上から見ればかんな感じ。
上と下に穴開いてるのがわかるかな?
内側から見ればこうなる。
これでスワーラは終了。
コレに1次燃焼領域となるテーパー部分を作る。
っていっても、コレは先程のモグラを使えばいいだけなので、
スワーラを挿して止まる位置でケガいて切って、溶接してやるだけで宜しい。
コレには9ミリの穴を4つ開けておきましょう。
もしかしたら12ミリでも良いかもしんない。
溶接で合体させるとこうなる。
ピンボケで申し訳ないけど、こんな感じなのだ。
コレで燃焼機の肝心な部分が出来上がってしまったので、次にコレを覆う空気室をこしらえてやる。
最初に作ったフランジ&底蓋の上に2次燃焼機とスワーラを乗っけて、
底蓋からスワーラの頂上までの距離を実測する。
そりゃぁ精度が出てればこんな事しないでいいんだけど、
やっぱり1ミリ2ミリは狂うんですわ。(笑
恐らく190ミリくらいになってるかな?
この実測値から使用するパッキンの厚みを引いた値で、75ミリパイプを切断する。~パッキンにはごく普通にホームセンターで売ってる4ミリ厚ゴム板を使用。
別に耐熱でなくても一向に構わない。
この部分は素手で触れる程の熱しか持たないので、こんなモンで上等なのだ。
コレをパイプの内・外に5ミリほどハミ出るような感じで切り抜く。
寸法?んなモン自分で計算してくれ。(笑
んで燃焼筒をセットし、75ミリパイプをセットした状態がコレだ。
ココにパッキンを乗せてから蓋をし、寸切りボルト4本で締めてしまう。
一応コレで完成なのだ。
がしかし、これでは点火が出来ねぇってなモンなので、点火プラグを取り付けなくてはならない。
一度バラし、底蓋から2次燃焼室の一番上の穴までの高さを測る。
で、再度組み立てて、底蓋から先程の高さでケガき、
75ミリパイプの側面に12ミリの穴をおもむろに開ける。
すると中身の燃焼筒が見えるので、12ミリの穴からペンで円をケガきバラす。
その中心にまた12ミリの穴を開けてプラグの貫通穴とするのだ。
75ミリパイプ側は穴を拡大してナットが入るようにし、
創意工夫でプラグを固定出来るように加工しましょう。
まあこんな感じになるんだな。
そして最後に燃焼筒の栓とジェット。
これは単にメクラ蓋に4.2ミリで貫通穴を開ける。
そして燃焼筒側にM5のタップを切ってジェットをつける。
ジェットはケイヒンの標準丸型がよろしい。
とりあえず
困った時の120番
でもつけとこう。
反対側にはこれまたホームセンターで売ってるエア用のボールバルブを、
適当に見つけてきたジョイントをロウ付けした。
俺の場合はロウ付けを使ったけど、まあハンダなりエポキシ接着剤なりでつけてもらえばOKです。
ココもあまり熱を持たないからね。
んでもってプラグを挿した状態で組み立て、75ミリパイプと底蓋、上蓋と異型ジョイントを溶接して密閉。
んでもって圧力計なんかをつければ・・・
これにて燃焼機完成〜!
ここからロクに写真を撮ってなくて申し訳ないんだけど、
出来上がった燃焼機をおもむろにタービンに仮組みする。
そしてタービンについてたパイピングをこんな感じで切断する。
両端が各タービン側、燃焼機側のホースニップルとなるのだ。
ここは上手く位置を合わせて、手元にあるホースで接続出来るように頑張ってみよう。
最後の最後にオイルだけど、これまた車の燃料ポンプで行きましょう。
オイルの冷却はほぼ期待出来ないし、タービンの冷却もまず無理なので、
ひたすらオイル容量を稼ぐ事で対処しよう。
オイルがたくさん入って、放熱も良い容器が無いかホームセンターを物色してると・・・最高にイカすブツを見つけたので即ゲッチュ。
結果はコレだぁぁぁ!
説明要らんでしょ。(笑
こうして極限にまで簡略化された新エンジンが出来上がった。
ビデオを撮る前に、我慢しきれずチョットだけ試運転・・・がしかし!
予想だにしない事が起きたのだ!!
それは最初にも説明した通り、燃焼機の有り余るパワーに対しタービンが小さすぎて、 タービンを
焼き飛ばしてしまった!!!
みるみるオレンジ色に腫れ上がるタービンハウジング。
空気圧はケチって安物のPSI表示のメーターをつけてたので詳細は不明だが、
記憶を辿るとどうも2.5キロは軽くオーバーしてたようだ。
30秒程で排気口からなにやら吐き出し、後方にバチバチ当たってる。
1分経過で完全にパワーダウンで再起動不可能に陥った。
冷めてからタービンを覗いていると、タービンの羽が焼けるわメタルが焼きつくわで、
見事に
元の大きさの半分(当社比)
になっていた。
この燃焼機、もっと大きいタービンでもグイグイ回せるハズである。(^^;
てなモンで2000ccクラスのタービンを入手し、希釈領域の穴を開け、
各穴をもっと広げてやればバチバチにイケるでしょう。
Y31セド・グロのVG20DETのタービンなんかどこの解体屋でも
ほぼ捨て値
のハズだ。
本当は試そうと思ったんだけど、とりあえず液体燃料化を試したかったのでコイツはボツ。
新エンジンの材料に化けたのであった・・・(^^;