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*炎魔焦熱地獄零號機(エグ・ゾーダス) [#xd3af565]
で、早速その悪企みを公開しよう。~
コレだ。

&ref(jet6_1.jpg);

そう、今も流行ってるかどうかは知らんが、RAZORにひっつけちまおうっていう魂胆だ。~
これまた適当な端材でサクサクっとエンジンマウントをこしらえて搭載。~
恐らく推進力なんて
&256x(42){推定200グラム};
もあれば良い所だろうし、エンジン本体はとりあえず回してみる事優先で、加工性重視で鉄を使いまくったから
&256x(42){エンジン重量推定15キロ程};
はあろうから走ろう訳は無い。~
がしかし!
&256x(42){せっかくだから (C)コンバット越前};
何かに使ってみたいのが人情だ。~
で、用途を考えてたその目の前にキックボードがあったからこれだなと短絡的に思いついたワケだ。

燃料は規格で一番小さい2キロプロパンボンベから供給する事にした。~
一応カセットコンロボンベ3本をパラに繋いで実験してみたりもしたけど、やっぱりダメ。~
圧はなんとかなるけど絶対的な流量が追いつかない。~
恐らく最低5本はパラしないとダメだろう。~
それに後に極端に重い鉄の塊をマウントしたために
&256x(42){1G静止状態でバク転};
してしまうため、ボンベならカウンターウェイトとしての役割も兼ねられる。~
という事はフロントにボンベを固定するマウントが必要。~
大体考えがまとまったので、早速ガス屋に2キロプロパンを注文。~
写真に写ってるボンベは大昔に検査切れてるので充填には再検査が必要だったのだ。~
結局新品買取で一万四千円也。~
今回のイタズラで一番大きな出費だ。~
けど後々バーベキューとかにも使えるよなと
&256x(42){自分を説得};
して購入。

それと平行してボンベのマウントを製作する。~
フロントに積むには色々方法があるけど、一番簡単なのはハンドルにブラ下げる方法。~
それこそ針金で縛りつけておけばいいんだけど、ハンドルに鉄の塊をブラ下げると操安性が極端に悪くなる。~
&256x(42){こんなガラクタに求める性能};
では無いが、安全性も考えコレはパス。~
やはりハンドルに影響を与えないフレーム部分に取り付けしたいのだが、さてどうするかな・・・~
てな感じで悩んでみてこのような方法を思いついた。

&ref(jet6_2.jpg);

ステアリングヘッド部にパイプを切ったモノを当てがいCチャンを溶接。~
ソレをステンバンドで締めて固定した。~
コレなら本体に穴開けも溶接もしなくて済む。~
そうそう、エンジンマウントもM8ボルト1本で固定されている。~
RAZORへのダメージは9ミリの穴1つだけに抑えてあるのだ。~
まさかコレで
&256x(42){年中常用する訳にはいかん};
からね。~
おおまかな形が出来上がった。~

&ref(jet6_3.jpg);

どうだろう?結構シビれる格好だと思わないだろうか?(誰がや~
この姿を掲示板に掲載したら・・・

&ref(kick.jpg,zoom,256x192);

[[あさのさん:http://www.nagoya.cool.ne.jp/siroaska]]がとってもイカすイラストを書いてくださった。~
あさのさん激烈サンクス感謝感激疾風怒濤のマーボ春雨。(意味不明~
いや〜こんなに期待させて良いのだろうか・・・~
結局は

&ref(jet6_4.jpg);

こんなのが関の山だろうに・・・~
まあ期待の裏切りを最小限に止める為にも頑張ってこさえなくてはならん。

で、結局こういうのが出来上がった。~

&ref(jet6_5.jpg);
&ref(jet6_6.jpg);

ホースが短いのはご愛嬌。~
前後に極端に重いモノがついてるから、ゴツくみえるRAZORのフレームも
&256x(42){揺するだけでシナる};
ゴツさだ。~

&ref(jet6_7.jpg);

エンジン部のアップ。~
なかなかシビれる格好である。~
ラジエターの前についてるファンは、PC屋で買ってきたペンチ3用のCPUクーラーから剥ぎ取った。~
かなり小さいけどマトモな風量のあるマトモなファンを、姫路の電子パーツ屋で買ったらかなり高い。~
とりあえずはコレで我慢だ。~

完成した所で早速始動して試走だ。~

&ref(jet2.mpg);

結構近寄って撮ったんだけど、あまりにも爆音過ぎてカメラのマイクレベルがクリップしてしまって、
肝心な音が途切れてるけど堪忍。~
エンジン始動してスタンドを外して指で支えてみても
&256x(42){音だけで全く走る気配無し};
である。~
まあ[[有名なチャリンコ:http://www.rintendo.com/]]みたいな
&256x(42){パワーアシスト};
とすれば良いが、実際は
&256x(42){大幅なパワーロス};
をしている。~
重過ぎて蹴っても全然走らないのだ。~
これじゃ
&256x(42){ただのバラスト};
だよ。~
でも音だけはチンチンがムクムクと大きくなってくるような音を奏でてくれる。~
そうそう、走ってる姿も動画にしてみたので見てみてくだされ。~

&ref(jet3.mpg);

背後から尋常ではない音が聞えてきて何かと思ったらコ汚いヒゲ面が乗ったキックボードだ。~
凄いと言うよりも
&256x(42){一発ギャグ};
みたいな映像だな。~

とまあ、以上でエグゾーダス零號機の開発は終了とします。~
目標は十分以上に達成出来たし、かなりの量のノウハウも得ることが出来ました。~
実用性は本当に皆無だけど、本当に面白く興味深いモノが出来て大変満足です。~
最初にアイデアと資料を提供してくださったCyberPunkさん、
彼方アメリカで無謀なチャレンジをして成功させた先人の方々、
こんなバカな事を応援してくださった掲示板常連の皆さんに深く感謝。~
そして多いに参考になった以下の参考書の著者の方々にも深く感謝です。~


''<参考文献>''~
-エンジンはジェットだ!~
吉中司 著 ISBN4-274-02274-9 \1,400 オーム社出版

-ガスタービンの基礎と実際~
三輪光砂 著 ISBN4-425-68062-6 \3,000 成山堂書店

-ガス燃焼の理論と実際~
吉田邦夫監修・仲町一郎/庄司不二雄 共著 ISBN4-87973-117-X \4,400 財団法人 省エネルギーセンター


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