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部品取り車解体

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手始めに、部品取り車であるセルボモードSR-FOUR(4WD)をバラしていく。
バラしもって、隣に置いた素アルトと見比べながら、今後の計画を立てようという魂胆である。

早速ホイストで2台とも釣り上げて下回りを見比べてみる。
睨んだ通り、リアの足周りはそのままボトルポンでスワップ出来る。間違いない。
しかし、プロペラシャフトのセンター部を保持する部分を取り付けるブラケットがないのだ。

a_pera1.jpg
エポの下

a_pera2.jpg
セルボの下

これがないと走ったらプロペラシャフトが、ブンブンとなわとびのように地面とフロアをシバくことになる。
まあ仮にもフロアは共通部品である。
セルボのこの部分のスポットを剥がして取り去り、アルトに溶接してやればなんとかなりそうである。

次にシフトリンケージが違うのだ。
2駆の場合、フロアトンネルにシフトのシャフトが通りミッションに行っているのだが、4駆になるとこの場所にプロペラシャフトが通る。
よって、4駆の場合はシャフトではなくワイヤーでミッションを動かすのである。
で、アルトのフロアの風穴を塞ぎ、セルボのリンケージをアルトに移し、バルクヘッドにワイヤーの通る穴を開けてやる。

ガソリンタンクも違う。基本的に2駆も4駆も違いはないのだが、キャブ車とEFI車は燃料ポンプの有る無しがあるのだ。
俺のアルトはキャブ車である。燃料ポンプを付ける穴はないわ、リターンも細いわとどうしようもないのである。

ならセルボのタンクを使えばいいという声も聞こえてくるが、ここに外ヅラの違いが出てくる。
アルトは給油口がドアとタイヤハウスの間にあるのだが、セルボはタイヤハウスの後方に移っている。 よって、ガソリンタンクの入り口も前方から後方に移っているのだ。

a_tank.jpg

うちの解体車両にはEFI車のアルトは無かった。 一時はハンダ付けにて、アルトとセルボの

2コイチタンク

も制作していたのだが、後日他所の解体屋にてアルトワークスieのタンクを手に入れこれを使った。

それと燃料配管が違ってくる。太さが全然違うのだ。
これはセルボのモノを移植してやることで簡単に解決出来る。
キャブ車にEFI車のエンジンを載せる場合、普通ハーネスを全部入れ換えてしまうのがセオリーらしいが、それではつまらない。
勉強を兼ね、独自にハーネスを解析・分離の上、エンジン専用のハーネスを制作することにした。
こうしておけば、いざと言う時元に戻し易くなるだろうという逃げもある。

前の足周りは事前にパーツリストで確認を入れていた通り、ステアリングギアは完全に共通、ストラットは各車種ごとにダンパー・スプリングは違うが取り付け寸法は完全に一緒である。
ロアアームは全車共通、スタビライザーがNAとターボで径が違うが取り付け寸法は同じ。
ブレーキが違うのだが、これを換えるのにはナックルを交換する必要がある。
しかしセルボのナックルは折れているので、とりあえず今のままやってみて、不満を感じたらナックルだけ探してくることにする。

ブレーキで思い出したのだが、NA車とターボ車ではブースターとマスターシリンダが違ってくる。
シリンダのピストン径自体に違いはないのだが、エンジンの補機類が増えるだけエンジンルームが狭くなる。
その解決策にターボ用は極端に、マスターシリンダの全長が短いのだ。これはブースターごと移植してやることにする。

ドライブシャフトがアルトの場合、4速・5速・ATのターボ・NAと全部違うのだが、使うエンジン&ミッションのドライブシャフトを使えば問題はない。 よってこれもOK。

そしていよいよセルボのエンジンを降ろしにかかる。
事故車なだけに、アセチレンでバンバン切り刻む。
ものの10分ちょっとでエンジンは降りてしまう。
エンジンハンガーの品番は違うのだが、見た目では流用出来そうである。
もう疲れたので今日の所はこれで終了する。

この時点では、まあ思ったより簡単に載りそうである・・・と思い違いしていた。
このあと実際に作業に移ってみると、俺のあさはかな憶測が絶体絶命のピンチを招くのであった。


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