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ウーファーを組んでみる。

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何気に俺は低音が好きだ。
もっと言えば

俗に言うドンシャリ系

の音が好きだったりする。
そして車でソコソコの音を鳴らそうと思えば結構低音が重要だったりする。
なにせ走る車というのは排気音だとかロードノイズだとかの低音ノイズがクソ程出る。
だからある程度低音を強調してやった方が素直に聞こえたりする。
しかもうるさいマフラーに硬い足入ってる車だと余計に低音が必要なのだ。
まあ

本末転倒

のような気がしないでもないが、そういう車が好きなんだから仕方なかろう。
てなモンでロドスタではスペースの都合上出来なかったけど、今こそマゴソでウーファーを搭載してやるのだ。

とりあえず某中古量販店でORIONのコバルト12DVCを2発調達してきた。
ホントはワザワザ

微妙に商売敵

の店で買わずとも、ORIONの15インチが2発有ったのだが、リアのカーゴスペースを潰すのは惜しい。
今回のウーファー設置でクリアせねばならない目標の1つとして、

コンパネを切らずに積める

というのが有るのだ。

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なにせ普段は営業車として配達もこなさねばならないし、これだけのスペース(1200X910)は意地でも確保したい。
ちなみにこのコンパネ、今回のウーファーボックスの材料となる12mmパーティクルボードだ。
コイツは粗めの木っ端を樹脂で固めて板状に形成されているモノ。

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普通のコンパネに比べれば頑丈で、MDFに比べたら

安い

というのがポイント。
但し多少硬いので、MDFのようにサクサクは切れず、ジグソーなどの工作機械がある意味必須。

まずはマゴソのリア内装を剥ぐってみる。

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う〜んウーファーの振動を抑え込める程の強度は無理な気がする・・・
とにかく鉄板が薄く、リブも立っていない。
音圧の大会にでも出る気があるのなら、徹底的に補強でもせにゃならんだろうが、まあソコまで凝るつもりもないからいいや。
それと上の窓の周りに付いてる樹脂のカバー、コレが共振してトンデモない事になりそうな予感。
けどカーゴスペースを確保するにはここに組むしか無いだろうなぁ。

おおまかな設置方法を決めたら、型紙の製作に入る。
きれいな平面に合わせて作るのなら手間は掛からんのだが、なにせ相手はリブが立ってたりボルトがあったり曲がってたりと、キチンと寸法に起こすのは非常に難しい。
だからジョキジョキといくらでも切れるモノを現物に合わせて切り、型紙を起こした方が早いのだ。

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ちなみに型紙に使ったのはコレ。

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正式名称は知らないけど、プラボードって言うんだっけな?
ホムセンのコンパネ売り場の近所に必ず置いてある、樹脂のボード。
コンパネと同サイズなので、型紙作ると同時にコンパネをどう切ればケチれるかを検証出来るし、なによりも

安い

のが最大の特徴だ。
そうそう、このウーファー部分に今回はCDチェンジャーとオプティマのバッテリーも仕込むのだ。
CDチェンジャーは他に置き場所がない、バッテリーは今後インタークーラーを交換する時にパイピングの邪魔となるのでリア側に移設する為。
贅沢にもオプティマにしたのは、普通のバッテリーだと充電&放電時に室内へ水素吐かれる可能性があるのと、たまたま仕事仲間の店の廃バッテリー置き場で

偶然捕獲した

からである。
てなモンで先にオプティマ様のブラケットでも作ってみよう。

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材料は30ミリスチールアングル材。
コレを切って枠を作り、シャシに鉄板ビスで固定。
いや〜鉄板ビスって便利だね〜。
そして色を塗って完了。

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で、ココでボックス製作に戻る。
先におおまかに作った型紙をベースにコンパネを切断する。
まずは一番形状が面倒な天板を切り出して、コレを基準に細部の型紙を詰めて行く。

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仮固定にはグルーガンが超便利。
こうやって天板を基準に前後の蓋をコンパネより切り出す。

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更にこれを接着する。

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角度に合わせる為に、正面の板を定盤にして接着。
但しバッテリー交換やテールランプの交換等のメンテの為に脱着式にせにゃならんので、そのまま接着剤を塗ると分解不可能になってしまう。
だから一度ガムテープを貼って接着してしまわないようにしている。
で、グルーガンで仮固定し、端材を適当に切って補強の為のリブを立てたり、ビスを打てるようにしておく。

え?結構適当で汚ねぇなって?
まあ表からは見えないし、売りモンじゃないからコレで別に良いのだ。
プロとして金貰ってんならいざ知らず・・・と言ってもコンクールレベルの車でもなければ案外裏側はこんなモンだったりする。(笑
んで、こういう一品モノを効率良く作る場合、

如何にボロを隠すか

というのもポイントだからね。
キチンとリブ立てるとか、そういうポイントさえ押えておけば構わないのだ。
但し見える部分はキチンと作る。
当然純正トリムと同色のビニールレザーを貼り込んでやる。
その前に・・・

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合わせ面と切断面にパテを盛り、サンダーで研いで面を出して、角の面取りを行っておく。
面が出ていないとボロが出てきてしまうのだ。

てなモンでレザー貼り。
プロは一体何を使ってるのか&ドコで仕入れているのかが謎だったのだが、やっとこさ発見。
レザーはシンコールのビニールレザーで「クレンズ」というシリーズ。
元々はソファーとかに使うレザーで、コイツが丈夫でめっちゃ伸びて貼りやすい。
問題は入手方法だが、これは家の内装屋さんに問い合わせてみよう。
シンコールは壁のクロスの大手なので、内装屋さんであれば入手可能なハズ。
たまたま俺の友達の内装屋さん知ってた&都合良く色見本を隠し持ってたので、マゴソのトリムと合わせて似たような色を選んでみた。
内装屋さんに知り合いが居なければ、ヤフオクでも売ってる。

で、コレをどう貼るかだけど、コニシボンドG17を使うのだ。

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スプレータイプも有るのだが、徳用缶を買ってシンナーで薄めてハケ塗りした方が効率良かった。

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こうやって板とレザーにボンドを塗り、指で触って糸引かなくなるくらいまで乾かしてから貼る。

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スグにベタっと着いてしまわないから、この時点でシワを伸ばしながら貼り込み、余分な皮をタッカーで止めておく。
ホントにこのレザーは貼りやすくていいぞ。

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別にタッカーで止めなくても良いんだろうけど、俺は手っ取り早くやりたい人なので、バチコバチコとやってしまった。

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先のパテを入れてなかったら、ココでモロにボロが出るのだ。
まあエラそうな事言ってるけどまだまだ処理甘かったなぁ。

で、コイツをマゴソ側にドッキングする。
ココはまた上手く手を抜く。

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L字の金具を使い、鉄板ビスでボディー側に固定。
これだけでは隙間だらけなので、アルミ&ブチルの隙間テープを徹底的に貼り込む。

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これでガチガチではないけど、まあまあボチボチ頑丈に固定出来た・・・というか、ボディー側の強度には勝っている。(笑
更に内側に以前クソ程貰った工業用の吸音材・・・実はエプトシーラーを徹底的に貼り込んでおいた。

これでウーファーをボルトで取り付ければ完成・・・ではない。
今から

共振対策

という面倒な事をせにゃならん。
車にいわゆるチューンナップサブウーファーを積んでブチ鳴らしてみた方は経験あろうかと思うけど、色んな所が共振してビビビビとかゴガガガガって音が鳴る。
車の設計段階では有り得ない低周波をブッ放すのだからこれは仕方が無いのだ。
通常は色々なソースを鳴らしながら共振音の発生箇所を突き止めては対策を打っていくのだが、この作業って

とっても近所迷惑

なのである。
てなモンで俺はおもむろにノートパソコンをアンプに接続する。

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そしてトーンジェネレーターを起動して、様々な周波数の音を出して共振箇所を探っていくのだ。
んでガタガタ音を出すモノを外し、内側にスポンジを入れてまた音出して・・・をひたすら繰り返す。

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コレなら本当に低音しか出ないから、あんまり近所迷惑にはならない。
但し中で作業する人間は

脳ミソ揺さぶられて

ゲロ吐きそうになるのだが。(笑
マゴソのカーゴスペースのトリムはまあボロいので共振音出しまくり。
この作業だけで2時間は軽く掛かった。
で、どうしても共振を取れなかった部分が1つ有った。

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もうエエわクラァ〜!

てなモンで納得するまで共振対策しておしまい。
現在は俺のテンション高揚ツール、及び普通の若いニーチャンを喜ばせるデモアイテムと化しております。(笑


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