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パワステホースの修理

UP: 2006-06-19 23:45:26 (月)

Tag: JZX70G

インタークーラーを交換してる際に、ベトベトだったのは知ってました。
けどまあちょ〜っとずつ漏れてるだけだろなんて思ってたんです。
でも世間はそう甘くありませんでした。

CA310125.jpg

は、恥ずかしいシミが点々と・・・orz
しかもコレ、以前ダダ漏れになって中古のホースと入れ替えたんだけどマタマタ発生してしまった。
あかん、こりゃ本格的に対策せんとあかんらしい。

となれば新品交換といきたい所だけど、そう話は簡単ではない。
パワステの高圧側ホースは車の部品の中で

無駄に高価なパーツの代表

である。 例に漏れず、マゴソ・・・否、元々のJZX81のホースは新品Assyで4万円以上するのである。
そんな無駄金は出したくないので、その辺りを労力でなんとかしてみよう&以前から考えていた補修方法を試してみようではないか。

まずは以前付けててダダ漏れになったパワステの高圧側配管をガラクタ置場から引っ張り出してくる。

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JZX81はパワステラックの油圧部が右側、パワステポンプが左側にあり、エンジン下部で横断してる。
この右側のホース根本で漏れてくるのだ・・・百発百中で。

CA310122.jpg

この部分のホースを新品にしてやれば解決するのだが、こういうモノはホースバンドではなくカシメにて作られているからそう簡単に交換が出来ない。
もっと言えば新品のパワステ用ホースはそう簡単に手に入るモノではないのだ。
そこで

比較的簡単に入手出来る
規格にコンバートしてしまえ

ば良いのではないか・・・ってなモンで、取引先の高圧ホース屋さんもやってる部品商よりこんなのを買ってきた。

CA310121.jpg

コレ、パワーショベルetcの油圧配管に使われている油圧ホースのカシメ用ジョイントである。
パワーショベル・・・いわゆるユンボでは油圧配管がスッポ抜けるなんて日常茶飯事。
その度に純正品取り寄せていたら仕事も止まるし値段も高い。
だから現物を外して持ち込みor出張修理で現物合せで製作するのが常識化してる。
こいつらの規格に合わせてしまえば、汎用規格の部品で安価に直せるし、もしまた漏れた場合でもホースを外してホース屋さんに持ち込めば速攻で直せるのだ。

てなモンで早速ジョイントの配管側ネジを旋盤で落とし、マゴソの配管の太さに合せキリで揉む。

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そしてマゴソのホース部をブッタ切り、先のジョイントをロウ付けしてしまうのだ。

CA310124.jpg

本当ならマゴソのパイプにナットを入れ、フレア加工してあげれば良いのだが、手持ちのフレア工具だと肉が厚いパイプを押せないのだ。
そこでジョイントをロウ付けするという方法を取った。
以前JZA63を作った時にパワステ配管のロウ付け異種接続を試したんだけど、これがなかなか頑丈で問題無かったんだよね。

そうそう、銀ロウを切らしていたので、設備材料屋さんに買いに行ったら150gで7200円もした。(--;
以前買った時はもっと安かったんだけどなぁ。
けど銀ロウは配管加工や自作バイトの製作に欠かせないので、ここは断腸の思いで決断かつ購入。
そのついでにホース屋さんでホースをカシメてもらってきた。

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そしてフラックスを塗り、虎の子の銀ロウでジョイントを接合。
ロウ付けのフラックスは残っていると金属を腐食させるので、お湯で徹底的に洗っておく。

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う〜んスバラシイ。
この後塗装したら、まるで既製品のような出来上がり。

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で、コレをマゴソに取り付けて、漏れた油を洗い流し、作動油入れてエア抜き。

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当然の事だけど油漏れ一切無いし、カシメがスッポ抜ける事も無し。
後は耐久性だけど、まず問題にはならないはず。
今回一応純正配管と同じ構成で作ったけど、カシメのジョイントがソコソコの値になる。
徹底的にケチるなら、途中のパイプを使わずにオールホース構成にしてしまえば安く&手っ取り早く出来ると思う。

てなモンでパワステの油漏れを直したいがゼニが無い、アールズのステンメッシュはギラギラの色遣いが貧乏臭くて嫌というような、俺のような香具師向けの補修法ですた。
もちろん異種スワップの配管接合にも使えるし、オイルクーラーの配管にも使えるので、こういう高圧ホース屋さんを知っておくと幸せになれるかも。

一行コメント

  • 配管の太さに合せキリで揉む作業が、ドリルでやれるかちょっと心配です。カシメホースについてはkmtってところが便利そう。 -- Z10? 2007-05-03 13:38:47 (木)
  • ドリルで上等です。(笑
    ウチにはタマタマ有るという理由で旋盤使ってますが、実際はディスクグラインダーで切断して、ドリルで揉めば上等です。
    旋盤使ったと言っても、キリ自体は旋盤もドリルも一緒ですから。
    多少隙間が有ってもロウで埋まる・・・というか、隙間が無いとロウが入りません。
    ホースについてはタウンページで高圧ホースなどで探せば出てくるはず。 -- しらいまさや 2007-05-03 16:49:26 (木)
  • ロウ付けの練習の段階で挫折しそうです。ううむぅ・・・ -- Z10? 2007-05-07 15:29:41 (月)
  • ロウ付けは結構火力が必要なんですよ。
    銀ロウなら赤くなる寸前くらいは温めないと無理かな?&brどうしても無理なら;位置だけ決めて、空調設備屋さんにロウ付けお願いするのもアリかも。 -- しらいまさや 2007-05-07 20:40:50 (月)
  • ロウ付けなんとかうまくいきました。さてやっとこさ高圧ホースの注文です。 -- Z10? 2007-05-13 18:58:15 (日)
  • 銀ロウは、銀の含有量が多いほど効果ですが、融点が低く素人向けです。プロの私が使うのは銀が40パーしか入ってません。ロー付けのコツは少し多めにフラックスを付けて差し込んで、はみ出たフラックスを見ながら炙り、白いフラックスが透明になった瞬間を狙って銀ロウの先を押し込むようにすると上手くいきます。火の向きはメス材からオス材に向けるとロウを良く吸い込みます。銀ロウが困難なら、材質によってはトビノ棒がお勧めです。棒にフラックスが付いていて、失敗しても修正可ですヨ。 -- まる? 2007-07-19 03:39:25 (木)
    • 僕の使ってるヤツも40%です。エスコのアレです。(笑)最初ガストーチしか無かった時代は上手く行かなかったけど、アセチレン溶接機手に入れてからはサクっと濡れるようになりました。ロウと言えば、黄銅ロウをまた仕入れておかねば&ベーパーフラックスも欲しいっすね。フラックス塗らずに炙るだけで活性化していき、後処理不要・・・夢の環境です。 -- しらいまさや 2007-07-25 00:08:46 (水)
  • ホースと金具のカシメがいらないものもありますよー。ニッタムーアの「キャンパカ」という商品名です。ホースは専用ですが耐圧100kgf/cm2なのでパワステだったら十分です。BSも同じようなものが出てますがオイル漏れます。これで一作業楽になりますよ。 -- うどん(職業:田舎侍)? 2008-04-23 00:43:59 (水)
    • へぇーこれは知らなかった。値段次第ですが、「最初の1本」には便利そうですよね。モノが出来てしまえば次回からホース屋さんで作ってもらったほうが安いかもしれないけど。
  • 白井様。はじめまして。西山といいます。質問よろしいでしょうか?GX71のステアリングラックはツインターボ、ツインカムで違うみたいなんですが、汎用可能でしょうか? -- nishiyama? 2014-07-14 14:52:21 (月)
    • 詳しく追いかけてないので自信はありませんが、恐らく取り付けとパイプの位置は一緒。違うのはステアリングダンパーの有無とか、アシスト量の違いじゃないかと思います。あと前期と後期は車速感応のソレノイドの形状が違ってたような記憶があります。 -- しらいまさや 2014-07-15 22:42:19 (火)


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