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リア直巻バネ化

GX70Gで足をイジりはじめると

必ず頭抱える

のがリアのスプリングである。
ご存知の通り、リアは5リンクリジットアクスルで、AE86なんかと一緒の形式。
一緒の形式だからってもんで、ハチロクのパーツが使えるんじゃないか?と思うんだけど、これまた

全く使えない

のである。
もちろんGX71のリア周りの部品も全く使えない。
そして、GX70Gで走る方向でイジるヤツぁなかなか居ない。
だから、世間に出てるリアスプリングは、車高は落ちるけど、比較的柔らかめのスプリングしか存在しないのだ。
色々調べてみたりはしたけど、精々4kg/mm程度のスプリングしか存在しない。
そこで流用出来そうなスプリングを検討してみたが、これまた何も無い。
流用するに辺り、何が問題になるかと言えば、スプリング内径(以下ID)が

上下で極端に違う

のである。
そして、上側はクローズエンド、下側はオープンエンド。
更にワゴンで荷室の確保という制限のためか、スプリング自体が短いのだ。

形状的にはハチロクのモノが非常に近い。
しかし、上側IDが若干狭くてGX70Gのガイド&バンプラバー部・・・ここでは

オッパイ

と呼ぼうか。
このオッパイの乳房の部分に乗ってしまい、奥まで入らないのである。

[添付]

他にもツーリングハイエースのバネなんてのが入りそうで試してみたりもしたけど、入るには入るが

ノーマルより車高が上がる

という致命的な欠点が露呈した。
スプリングレート的には申し分無いが、自由長が長すぎるのだ。
もちろん切れば使えない事も無いだろう。
しかし、上側がクローズエンドでないとシートに座らないので、

炙って曲げて叩いて削って

という加工をせにゃならん。
そりゃ

落ちりゃオッケー

なシャコタンならそれでも構わないけど、それならそもそも普通の落ちバネでも使えば済む話である。
相応のスプリングレートを確保しつつ落とす・・・これがとっても大変なクルマなのである。

結局固めの純正形状の落ちバネを使ってたんだけどやっぱり物足りない。
そこをどうにか出来ないモノか・・・と色々検討して出た答えが

リア直巻バネ化

なのである。

まずは何かと邪魔になるオッパイ。
これを攻略・・・せずに、

潔く切除してしまえ

というのが出た結論であった。

[添付]  [添付]

こいつを取ってしまう事で、スプリングのIDの制限が全く無くなる。
しかしスプリングシートも同時に無くなってしまうので、これは別途製作するワケだ。 まず適当な鉄板をこんなカンジで切り抜く。

[添付]

これを張り合わせて溶接。

[添付]  [添付]

何故一枚板にしないのか?と言えば、ボディー側の穴がフランジ加工されてるので、一枚板では座らないのだ。
もちろんボディー側のこの部分をブッタ切ってしまえば良いのだが、それでは

後戻りが効かない

から、一応元に戻せるようにという配慮である。
そして鉄丸棒削ってスプリングのガイドを作る。

[添付]

ボルト止めにしてあるのは、後にIDを替えたくなった時に対応出来るように。
そしてボディー側にナットリベットを打ち、このシートを固定出来るようにする。
裏側はナットリベット分の出っ張りを避けるように座繰りを入れておく。

[添付]

後はコーキングを塗りたくってボディー側へ接着の上ボルト止め。
絶対元に戻す気が無い

勇者

は、こんな回りくどいやり方しなくてもOK。

[添付]

ちなみに後日談になるのだが、車検の時はシートは外さずにボルトだけ外し、切除したオッパイをこの上に被せてから、

MS135のフロントスプリングゴムシート

を被せてやればノーマルのフリして車検受けられます。(笑 というか今コレ書いてる時点でどう誤魔化したか忘れてるので後日。

そしてまたまた鉄の丸棒からこういうモノを削り出す。

[添付]  [添付]

これがロア側スプリングシートで、ホーシングの純正シート部分に被さるような形状になってる。

[添付]

これもホーシング側にタップを切りボルト止めにし、すぐに戻せるようにしてある。
まあウチのクルマの場合は、車検の時は

ホーシングごとノーマルに戻す

のであんまり意味無いワケですが。

これでスプリングは直巻が使えるワケですが、当然このままでは走っているとスプリングが外れて危険が危ないワケです。
当然スプリングに合わせ、ショックも短くしないといけないワケです。
この組み合わせの場合、バネにもよるけど一般的なハチロク用ショート程度ではまだまだ長いのだ。
結局アルバイト先でガラクタ漁った結果、SSF8Vボンゴワゴン4WDのフロントショックが良い感じの長さだった。

[添付]

ただ乗った感じ結構ショックが固めなようで、今度は100系ハイエースのフロントなんかも使えるハズだから試してみよう。
このショックを使う場合、ロア側ブラケットを普通のブッシュに打ち替えないとダメなんだけど、GX70Gのブッシュを抜くときにしくじった&新品取り寄せるのも面倒なんで、ウレタン丸棒からブッシュを削り出し。

[添付]

ついでにアッパー側もウレタンブッシュ化してしまえい。

[添付]

そんなこんなで直巻化が出来ますた。

[添付]

これで車高も自由自在・・・とは行かないのがミソ。
車高を落とす&硬いバネを入れる事により、物理的にスペースが狭くなるワケですよ。
しかも5リンクリジットはストロークに合わせて

スプリングセンターがズレる

構造だから、車高調整機能はほぼ無理。
結局車量とスプリングレートを計算して、スプリングのハイトを選ばなくてはならないワケです。
正直面倒だけど、ノーマル形状に比べればかなりバネを選べるようにはなります。
リアのバネで悩んだら、こういう逃げ道もある・・・という程度に覚えておけばよいかと。

余談

現在リアは、SSF8Wのショック全長忘れた、8Kg/mmのハイト185mmのスプリングで、車高がリアフェンダーアーチ頂点からハブセンターまでの距離が305mm、ノーマル比約30mmダウンノーマルバネで1JZスワップ後の比だからアテにはならんってトコロ。
もっと落としても・・・と思うかもしんないけど、正直ストロークが確実に減ってるので極端には下げない方が良いかと。
ストロークはバンプラが無いので行くトコまく行くから、案外ヤワい純正形状の落ちバネより乗り心地マシだったりもします。
バネも相応に硬いから、現在フルバンプまで行って車壊したなんて事は無いです。
で、8Kなんてバネを組んでるけど、俺様感覚だと固いですねぇ。
相応のタイヤで高荷重掛けないとトラクション掛からずスッ飛んで逝きます。
あとGX70Gはホーシングで、バネ下重量が極端に重いのも忘れてはいけない・・・というか忘れてたんですが。(^^;
検査証の後軸重量が650kg現在はウーファーとバッテリー有るんでもう少し重めなんだけど、ホーシングとタイヤの合計が120〜130Kgあるんで、その分を差し引いて計算しないとダメです。
道理で1G沈みが計算と合わなかったワケだ。(^^;;;
タイヤによりけりですが、俺様感覚だと5〜6kg辺りが乗り心地ソコソコで走り易いんジャマイカ?と思っとります。

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