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- ゲーム/アフターバーナー2/分解 へ行く。
- 1 (2007-05-14 (月) 13:43:31)
ゲームの修理?(分解&板金) †
さて、このアフターバーナーを修理するのだが、さすがにこんな
バケモノ
はバラしたことも食べたことも無い。
色々手探りでやっていくしかないなぁ・・・
とりあえず、こいつは移動に困る。
そこで廃車する予定だった軽トラを1台占領して作業台にしてしまうことにしよう。
こうでもしないと、
公称約200Kg
の機械を直すのは辛い。
移動手段はどうにかなったが、今から作業初めて1日で完了するような生易しいモノでもないので、
とりあえず基盤だけ先に摘出し、モニター部分にシートを掛けておいた。
どうも近日中に雨が降りそうなのだ。(^^;
基盤さえ助けておけば、あとは濡れてもどうにかなるようなモノばっかりだからね。
そうそう、基盤を取るためにバラしてたら、金庫内にこの機械の取扱説明書を発見!
これで調整の仕方などがイッパツでわかる。
いや〜ラッキーだったなぁ。
んで、摘出した基盤をじっくり眺めてみる・・・
いやぁホレボレしますね。
中央付近に2つ居座る、フルピッチの68000MPU。
そしてDRAMとEPROMの塊に、TTLが大量に並ぶ。
手に持てば基盤がシナるほどの重量・・・
ああ、シビレる・・・
後日、本格的に分解に入る。
分解しながらダメージ箇所を調べて行くと・・・
右ステップ部分。
積み降ろし時にニブラで掴まれてる。
でも肝心のモーターは無事だった。
あと逆光で写っていなかったけど、反対側の金庫もグチャグチャ・・・
コレが最大のダメージ。
ゴンドラのフレームの後ろ側が見事にヘシ曲がってる。
どうやって直すかなぁ・・・
モニターとコントローラーの取りつけ部。
見事に押され、木製のベースからモニターが引き千切られていた。
知らずにカウルを外した瞬間、モニターがシートめがけてゴットンと落ちた!
一瞬凍りつきましたよ。
他にも小さなダメージ色々あるけど、書くのが面倒なんでこれくらいにしとこう。
あと中々見れないアフターバーナーならではの強烈な臓物を紹介しよう。
電源部の電源トランス。
とりあえずデカい。(もっとデカいの使ったことあるけどね。)
なんでこんなトランス要るのか不思議に思っていたら、回路図読んで謎が解けた。
さすが業務用機だけあって、色々な電圧に対応出来るようになっているのだ!
最高で240V、最低で90Vの電気をコイツで100Vに変圧するんだな。
外国で動いてることもあろうし、国内でもゲーセンみたいな電源事情だと、
ドロップで100V以下だって考えられるワケだ。
アフターバーナーの命、ムービングのモーターユニット。
仕様には定格300Wと書いてあるが、最大で10Aの電流・・・1KWを消費する。
その犯人がコレだ。
足の上に落としたら指が吹き飛びそうな迫力・・・
豪快な作りに感動しつつ、分解も終了。
こんな姿になった。
コイツをとりあえず板金して直し、掃除&お色直しをして先に部屋に搬入。
あとは少しづつ部屋に運び込んで組み立てていこうという魂胆だ。
完成を夢見ながら早速板金に入る。
ステップ右側の豪快な潰れを直すのだが、あまりにも潰れすぎているため、
このままではハンマーでも歯が立たない。
そこでコイツの登場。
トラック用の油圧ジャッキだ。
あっと言う間に入ってしまった部分が出てくる。
あとは当て板当ててハンマーでガンガンとブッ叩くのだが、これがとっても難しいのだ。
理屈的には、曲げられた時の力の入力を考えながら、
曲げられた順番の逆を辿って叩いていけば、最終的には大きな歪みもポコンと元に戻る。
しかし言われて出来れば板金職人なんて要らない。
どうしても元に戻らないんだな。(^^;
まあコレにも理由があり、金属は曲がった箇所で伸びるのだ。
そして叩いて戻そうとした時にも伸びるので、そうそう簡単には元通りになりゃしない。
プロはこの伸びを、通称お灸といって、酸素バーナーで温めて急激に冷まして縮ませたり、伸びを
目立たない場所に移動
してしまうのだ。
当然素人にゃそんな技は無い。
まあ完璧に直そうなんて気は毛頭無いので、使用上差し支えの無い程度にまでなればいいのだ。
見事に波打ってるがまあ良しとしよう。
千切れてヒビも入ってるけど、まあ溶接までする気は無いからいいや。
今度は反対側の金庫がついていたトコロ。
ケーブルが出てる所にダクトが通っているんだが、本来このダクトは外面とツライチになってる。
要するにこれだけヘコんでいるのだ。
ここが本当に往生した。
丁度裏にメインフレームと仕切り板があってハンマー振るスペースが無い!
しかも力任せに無理矢理押し込まれているので、完全に伸び切っているのだ!!
叩いても叩いても戻らない・・・もう
頭に来てしまった
ので、酸素バーナーで焼き入れて、無理矢理叩きまくってやった。
あとはフタなどを板金する。
ここまでくればホンの少しコツも分かってきたから、結構なスピードで直すことが出来た。
しかし色ハゲてるわサビてるわ
バーナーで炙っちまったわ
で、なんともみっともない。てなワケで塗装だ。
バイクの外装の塗装でもないし、室内使用が前提だから塗料を極限までケチる。
そう、薄く塗るのだ。
予定では缶スプレー三本。かなり厳しい目標だ。
まずサビ取りと足付けの為にペーパー掛け。
一生懸命手間暇掛けて、手でシコシコ擦りました。
というのは
真っ赤なウソ
で、反則ワザでランダムサンダーに100番ペーパーつけてガンガンいっちゃいました。
やっぱ動力のある工具の効果は絶大だ。
色は元の色を探したんだけどなかなか見つからない。
多分工業用の汎用色に有りそうな気がするんだけど、そういう塗料は一般向けではないので、
買うと高いのだ・・・
てなワケで、全体の色と合いそう&個人的な趣味で紺色を塗ってみた。
1本350円の塗料を3本も使ったら1000円をオーバーする。
慎重に薄く薄く塗って行くが・・・あかん、無理だ。
やっぱり諦めてもう3本買い足し、合計6本も消費してしまった。
まあ下地塗装無しの直吹き&クリアー無しにしては上等でしょう。
この勢いでゴンドラのフレーム修正までいってしまいましょう。
どうも真後ろから無理矢理押されたようで、
ゴンドラ後ろ側だけ内側に折れ込んでしまっている。
だったら押された部分を引っ張り戻せば良い訳だから、こんなコトをしてみた。
わかるだろうか?
建物の鉄骨間でワイヤーを掛け、
チェーンブロック(通称ガッチャ)で引いてしまおうって寸法だ。
コイツの能力でイケるかどうか心配だったか、なんの問題もない。
あっさりと曲がった部分が引き出された。
ただ心配していた通り、引き戻した部分に疲労が溜まり、ヒビが入ってしまった。
この部分はとりあえずこのままにしておき、後でキチンと寸法出して固定してしまうことにする。
さて、きちんとベースにはまる様に、一度ゴンドラをベースに取り付けて微調整。
横から見たら丁度良かった角度も、一緒に曲がってしまったベース部分には広すぎた。(当然
こっちを直すのは鉄板が薄いため不安&面倒くさいので、
曲がってしまったなりにゴンドラの方で寸法を合わせてしまった。
これで何の不具合も無く動いているので、このまま溶接で寸法を決めてしまう。
ふふふ、これでOK!
次は部屋に搬入して組み立てだぁ!