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あとは外装!

めでたくここまでたどり着けました。
ナンバーも貰ってきているので、あとは外装を磨き、 キレイにして組めばバッチリ走れる。

しかしオフ車の外装のほとんどはウレタン樹脂の生地である。
塗装であれば比較的簡単に艶を取り戻せるのだが、 樹脂だとコンパウンドで磨けばOKみたいな生易しいものではない。
完璧に粉吹いてます。

fend_bf.jpg

さて、コイツらをどうしたかというと・・・ ただ単に、ソフト99のプラスチッククリーナーで磨いただけです。(ぉぃ
でもソコソコきれいになったのではないでしょうか?

fend_af.jpg

タンクはコンパウンドにて磨く。
結構黄ばみと水垢が多いので、ドリルにスポンジポリッシャーで攻めてみました。
妙なステッカーを剥がした所の焼け色の違いはどうにもなりませんが、これはしょうがないでしょう。
それを除けばなかなかキレイになりました。
裏側は・・・サビ落しもしてません。だって見えないモン(笑

そして中古で手に入れたサイドカバーだ。

scov1.jpg

こいつのグラフィックが前モデルのモノなので、同じグラフィックに張り替えてみた。

先にシールを剥がすのだけど、普通に剥がしては簡単に剥がれない。
ドライヤーなどで温めると剥がれるんだけど、 普通のヘアドライヤーではパワー不足である。
そこで熱湯を使うのだ。

scov2.jpg

これは本当に良く剥がれるし、 ボディーも傷めないのでお勧めのワザです。
今回はやらなかったけど、糊のカスが残った場合、消しゴムを使ってみましょう。
面白いようにボロボロ取れます。
それでも取れなかったら・・・ガソリン・・・使いたくないけど。(笑
で、新しいグラフィックを貼り付ける。俺シール貼り苦手なんだけどなあ。(^^;)
新しいシールの台紙を少しだけ剥がし、貼り付けてしまう前に、 全体の位置決めを行う。

grp1.jpg

覚悟を決めたら少し剥がした部分を貼りつけ、表から押さえていく。
すると台紙の方も必要な分だけペロペロ剥がれていくのだ。
こうやって空気を入れないように、慎重に貼っていく。
しかしヘタクソなので空気を入れてしまった。
こうなったら諦めるか、針を刺して空気抜きの穴を作り、空気を無理矢理追い出す。

んで、今回もっと悩ましてくれたのがシートである。
ビニールが劣化し、汚れを吸い、全体的に黒くなってしまっている。
とりあえずプラスチッククリーナーで攻めていたのだが、 ラチがあかないので布バフで攻めてみた。
しかしきれいになるのはなるのだが、シワに入り込んだ汚れが全く取れず、 余計にみずぼらしくなってしまった。

そこでダメ元で試したのがペイントうすめ液。
これはイケた。シワの汚れも取れるぢゃないですか。
最終的にはプラスチッククリーナーとペイントうすめ液のミックス攻撃で、 なんとか見るに耐える状態になった。
あ、そうそう、ペイントうすめ液とラッカーうすめ液は違います。
ペイントうすめ液はテルピン油だっけ?とりあえず灯油みたいなモノ。
ラッカーうすめ液はシンナーです。間違えて使うと悲しいことになります。
間違ってもヤケになって

吸ったりしないように。

タンク横のラジエターカバーとでも言うのだろうか。
こいつは前ユーザーが蛍光オレンジに塗装していた。

tcov.jpg

どうせ適当に塗っているはずなので、シンナーで拭き取り下地を出し、 磨いてからグラフィック貼り直そうと思っていた。

しかしだ。こともあろうに

ウレタンクリアを吹いている

らしく、シンナーでも全く歯が立たない。
こりゃ再塗装しか手段が無い。余計なことしやがって・・・(笑

シート以外はフッソ99にてコーティングしました。
ウレタンとのマッチングはいまひとつですが、普通のワックスよりはマシです。
勢い余ってタンクまで掛けてしまいました。ニーグリップ出来んぞ。(笑

そしてチェーンを付けてなかったのを思い出した。
早速新品のチェーンを取り付ける。
しかし純正の新品といえ、長さは合わせていないので、当然切らなければいけない。

これがオンロードであれば、適当に緩めにしておけば何とかなるのだが、 オフ車はストロークが異様にあるため、適当にやると失敗する。
想像以上にチェーンが引っ張られるのだ。(経験談
これを合わせるために、フレームにロープをかけ、 ピボットとアスクルが水平になるまでボトムさせ、そこで合わせるとバッチリ合う。

botom.jpg

なぜかっていうと、この水平になる位置が一番スプロケット同士の位置が遠くなるからだ。
もちろん取説に書かれている遊びを取れば問題はないので、 ここまでやる必要はないぞ。

そしてミラーやチェーンケースが白く粉を吹いている。

c_cov1.jpg

コイツらは良く洗ってから、ガスバーナーなどで軽く表面を炙ってやると艶が戻る。
とにかく熱せればいいんだけど、ヘアドライヤーでは火力が足りないぞ。
俺はヒートガンを持っているのでこれを使いましたが・・・

c_cov2.jpg

さあ完成だ。はやる気持ちを押さえ、 我慢汁を分泌しながら最終チェックを行う。
足廻りボルト締め付け・・・ヨシ!、ブレーキ取り付け・・・ヨシ!
エンジン周り・・・あれ?Oリングが落ちている。
キャブを組み付ける時、落ちたのを見落としていたようである。
やはり最終チェックは

とても重要

である。

いよいよエンジン始動。キック数回で元気に復活!
ライトもOK、ウインカーもOK、ブレーキランプ、ホーンもOK!
一通りチェックして、とりあえずエンジンを切る・・・ と・・・切れんぢゃないか!

どうやらエンジン止まらない原因はキースイッチではなかったようだ。
それ以外に考えられる原因は、アースの不良、ハーネス断線である。
この回路はCDIから、黒/白の線を通り、 キルスイッチ・キースイッチに入った後アースされる。

killsw.gif ごっついぶっちゃけた回路図

とにかくCDIをアースに落とさないことにはエンジンは止まらない。
キースイッチとキルスイッチは確認済みなので間違いない。
次にエンジン回したままCDIから出ている線を直にアースする。
するとエンジンは止まるのである。ということは・・・
100%混じり気無しのハーネスが犯人である。
試しにテスターでキーのコネクタからCDIまで導通チェックしたら、 見事に通がなかった。確定だ。

ハーネスを外から見ても決定的なダメージがないから、 早い話テープを解きバラさなければいけない。
これを解くときネトネトして嫌いなのだ。ホントは。
しょうがないからバラしていくと、アッサリ見つかった。
おいおい・・・

cut.jpg & ref(cut2.gif);

どうやらここに水が浸入し、その状態で通電され、 電蝕が起こり線が痩せたようである。
これはメーカーの防水不良ですな。

という訳で、みんなも接続個所はきちんと防水しよう。
ただ絶縁されていればいいって訳ではないのだ。

さあ、いよいよ本当の完成だぁ!


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