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ISCVを無理矢理修理する

しばらくは快調に走っていたマゴソだが、この頃アイドリングが妙に高くなったりする。
原因は判っている・・・ISCVだ。
ISCVとはスロットル付近に付いているアイドリング回転数調整用のバルブで、ステッピングモーター制御でアイドリング回転数を自由自在に操れるなかなかのスグレモノである。
しかし、コイツの動きが悪くなるとアイドリングコントロールがおかしくなってしまう。
1JZ-GTEのコイツはよく壊れるようで、俺のマゴソも逝ってしまったのだ。
じゃあ交換となるのだが、コイツの値段は新品で確か3〜4万した覚えがある。
そんな

焼鳥8回行ける

ような大金は投資出来ないので、頑張って直してみることにした。

とりあえずブツを外して観察してみた。

iscv1.jpg

なんじゃこりゃ?
ステッピングモーターを固定するピンがカシメになってて抜けないようになってる・・・
こんな事で俺ぁ負け負けない!
圧入側の反対側に穴を開け、ピンを打ち抜けるようにしてしまう。

iscv2.jpg

ここにピンポンチを当ててピンを打ち抜く。

iscv3.jpg

これでめでたくモーターとボディーが分離し、掃除や分解が可能になる。

トヨタの陰謀にゃ負けません

iscv4.jpg

早速各部の観察と清掃。
まずはバルブの座面をチェック。

iscv5.jpg

特にエア漏れするような痕跡は見られないので、ブレーキクリーナーで掃除だけしておく。
次にバルブ側。

iscv6.jpgiscv7.jpg

中心の黒いモノがバルブで、このバルブとモーターのシャフトにネジが切られており、モーターが回転する事によってバルブが開閉するようになっている。
周りの渦巻き状のプレートは、バルブがシャフトと供回りしてしまわないように固定するモノ。
バルブにカーボンがうっすらと乗っているが、バルブが引っ掛かってしまうような酷い状態ではない。
とりあえず掃除だけしておこう。

という事は・・・バルブ自身はシロなのは確定だろう。
となれば、不調の原因はステッピングモーターですか。
コイル切れが無いと仮定するなら、シャフトのメタルの油切れで回転が渋くなってるんだろう。
とりあえずバラしてみるか・・・と思ったら

ハメ殺しですか!

どうしても新品を買わせたいのかトヨタさんよ・・・
悪あがきで分解を試みるがどうにもならない。

iscv8.jpg

とうとう

トヨタの陰謀に屈しました

けどこのままではどうにもならないので、表側のメタル部に穴を開けて注油してやる事に。

iscv9.jpg

もしも〜し!

メタルが居ませ〜ん!!

仕方無いので、この穴からブレーキクリーナーをナミナミとブチ込みシェイクしたりシャフトを回して洗浄し、スピンドル油を注入してまたシェイク&回転し、余分な油を排出。
コレで少しは回転がスムーズになった気が・・・する。

恐らく・・・

きっと・・・

いや多分・・・

そして再度組み立てて、開けてしまった穴をシリコンコーキングで封印しておいた。

iscv10.jpg

で、結果は・・・まあ一応直ったみたい。
今コレ書いてるのが作業より1年半くらい後だけど、今の所まあ普通・・・かな?
てなモンで最後に、

お願いですから非分開式はヤメてくださいトヨタさんm(_ _;)m


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